第三章
[8]前話
「入学早々女の子達が競う様にしてさ」
「男はか」
「皆彼女出来たよ」
「そうなんだな」
「男ばかりと思ったら」
農業科はというのだ。
「もうな」
「女の子の方が多くてか」
「華やかだよ」
「いや、結いいと思ったから」
彼の彼女も笑って言ってきた。
「それで見て早速ね」
「声かけたんだ」
「そうしたのよ」
「そうなんだな」
「もう早い者勝ちで」
それでというのだ。
「女の子の方が多いから」
「そうそう、女の子が多いとね」
豊は笑って話した。
「取り合いになるよね」
「そうよね」
マルティネスは豊に笑って応えた。
「どうしても」
「それで彼氏出来なかったら」
「もう工業科に行って」
男の多いそちらにというのだ。
「ゲットしないとね」
「そうよね」
横で彼女同士が楽しく話しているのを聞いてだ、青森は北海に話した。
「まあお互いな」
「彼女さん出来てな」
「他の生活も幸せそうだな」
「そうだな、それは何よりだよな」
「そうだよな、じゃあ暫く振りに会ったしな」
「お互いのこと話すか」
「食いながらな」
こう話してだった。
青森は北海と昼食を食べながら今の自分達のことを話した、すると商業科も農業科もそれぞれ特色があり。
そして充実した楽しいものだった、そのうえでやはりお互い女の子が多いことを再認識してそうしてだった。
そのうえでだ、農業科に対する認識をあらためた。あちらも女の子の方が多いとだ。そして北海に笑って話した。
「そっちも楽しいな」
「ああ、最高だよ」
北海も笑って応えた、見れば彼は青森と話している間も彼女と仲睦まじい様子だった。それは青森も同じだったが自分も彼の様にしようと思ったのだった。同じく女の子の方が多いそうしたことが好きな者には幸せな世界にいるので。
何と女の園 完
2023・5・15
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