第二章
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「他の過激派の組織と組んで」
「そうしてですか」
「沖縄の基地がどうとか徴用工だの慰安婦だの表現のどうとか」
「そんな活動ばかりですか」
「してます、それで色々違法行為もしていて」
そしてというのだ。
「それを組んでいる人権派の弁護士に揉み消してもらったり」
「違法行為もですか」
「横領とか飲酒運転とかセクハラとか」
「色々やってるんですね」
「モラハラパワハラも」
こうした行為もというのだ。
「普通です」
「酷い状況ですね」
「下の方は兎も角」
それでもというのだ。
「幹部はです」
「酷いですか」
「もう悪事の総合結社みたいな」
「今お話してくれたみたいな」
「腐りきった連中ばかりです」
「そうなんですか」
「このことに嫌気がさして下の人はどんどん逃げていきますが」
そうなっているがというのだ。
「上の幹部連中はです」
「酷いままですか」
「どうにもなりません」
そこまで酷いというのだ。
「どうしようもなく腐った奴しかいません」
「色々評判は聞いていましたが」
平はここまで聞いてどうにもという顔で述べた。
「幾ら何でもです」
「酷過ぎますね」
「そこまでとは」
最後には呆れた、そしてこの組合のことを記事にしてとある月刊総合雑誌に発表した。その記事は結構な評判を得たが。
掲載されている雑誌が発売されてからだ、彼は仲間に居酒屋の個室で一緒に飲みながら記事の評判の話をした。
「結構なものでな」
「よかったか」
「やっぱり自分の書いた記事が評判いいとな」
それならとだ、ビールをジョッキで飲みつつ話した。
「嬉しいな」
「それはな」
仲間も頷いて応えた。
「俺もわかるな」
「そうだろ」
「ああ、しかし記事を読むとな」
仲間もビールをジョッキで飲んでいる、そのうえで言うのだった。
「酷い組合だな」
「そう思うな」
「まともな奴はいないのか」
「調べたらな、組合の上の方はな」
その幹部達はというのだ。
「全員な」
「碌でもない奴か」
「だから下の人は嫌気がさしてな」
そうしてというのだ。
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