第一章
[2]次話
ギャルサンタ
サンタクロースは今悩んでいた、そのうえでトナカイのリーダーに言った。
「さて、今年もな」
「問題は人手ですね」
「サンタクロースは一人か」
トナカイに腕を組み考える顔で言った。
「それはな」
「違いますからね」
「何人もおるぞ」
「そうなんですよね」
「それも老若男女な」
「意外と知られていないですかね」
「サンタが何人かいることはな」
このこと自体はというのだ。
「まあな」
「考えればわかることですね」
「一人で世界中の子供にプレゼント出来る」
「クリスマスの一晩で」
「何十億もおるのにな」
「大きなお友達も入れて」
「それで一人は無理じゃ」
到底というのだ。
「それこそ数え切れぬ程おる」
「このことは考えればわかることですね」
「昔はキリスト教徒の子供だけに配っておったが」
それがというのだ。
「今ではな」
「他の宗教の子供達もですからね」
「日本とか中国とかな」
「世の中変わりましたね」
「それでどうしてもな」
「サンタクロースも数が必要ですね」
「それで数えきれぬ程おる」
その数で世界中の子供達にプレゼントをしているというのだ。
「クリスマスの夜にはな」
「そうですよね」
「そうじゃ、そしてサンタが爺さんだけか」
その爺さんの言葉である。
「このこともな」
「違いますからね」
「爺さんばかりではない」
「それこそ老若男女いますね」
「イケメンサンタもおればな」
「子供のサンタさんもいまして」
「女性のサンタもおる、今ではシャーロック=ホームズもじゃ」
この世界的に有名な探偵もというのだ。
「若い別嬪さんだったりする」
「それか美少女だったり」
「そうした時代じゃ、だから女性サンタもじゃ」
「大勢おられますね」
「全体の半分はな」
サンタクロースのというのだ。
「そうじゃ」
「そうなんですよね」
「そうじゃ、しかしな」
ここえサンタは難しい顔で述べた。
「幾ら何でもじゃ」
「友美さんですね」
「今わしの目の前におるな」
「チィーーース」
見ればガングロロングの金髪にマスカラ、臍が見えている赤いミニスカサンタの衣装で派手なメイクとファッションの十代のアジア系の少女がそこにたっていた、マスカラは濃くルージュはピンクでネックレスやブレスレットがジャラジャラしている。マニキュアは真っ赤である。
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