暁 〜小説投稿サイト〜
博士の挑戦状
第九十六話

[8]前話 [2]次話
             第九十六話  ドイツ語は英語から
 小田切君が手に取ったのは現代のドイツ語の本だった、それも書斎にあったものだが二匹はそれを見てまた言った。
「ドイツ語も読めるの?」
「そうなのか?」
「うん、ドイツ語は英語と近いところがあるから」
 だからだとだ、その本を読みつつ答えた。
「英語をマスターしたらね」
「ドイツ語もわかるんだ」
「そうなんだな」
「それでドイツ語もわかるよ、あとこの本博士が買って」
 そしてというのだ。
「僕にも前に読めばいいって言ってくれた本で」
「今こうしてなんだ」
「読んでるんだな」
「そうなんだ、読めるなら」
 その本がというのだ。
「僕も読むよ」
「読んでも意味がわかるから」
「それで読むんだな」
「けれど読めないと」
 それならというのだ。
「やっぱりね」
「読んでもわからないと」
「意味ないか」
「そうだよ、読めないなら努力すればいいけれど」
 読める様になる様にというのだ。
「古代の消えた文字なんてね」
「それこそ博士でもないとね」
「わからないよな」
「博士に聞いてみてもいいけれど」
 その本の言語についてというのだ。
「それでも僕はそこまではね」
「思わないんだね」
「博士に教えてもらってまでって」
「博士はお願いしたら教えてくれるけれど」
 そうすれば何でも教えてくれるのが博士である、博士はこうした教え好きでしかも上手な一面もあるのだ。
「けれどね」
「それでもそこまでだね」
「小田切君もしないか」
「うん、だから読める本をね」 
 そういったものをというのだ。
「読んでいくよ」
「今もだね」
「そうしていくんだな」
「そうするよ」
「そう、それじゃあね」
「ドイツ語の本とか読んでいこうな」
「そうするよ」 
 こう言って今はドイツ語の本を読んだ、そして学んでいくのだった。


第九十六話   完


                  2023・9・8
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ