第三幕その八
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「ですから」
「それで、ですね」
「中華風のティータイムをです」
「楽しまれたいですか」
「中国茶に」
それに加えてというのです。
「中国のお菓子で」
「ティータイムにされますか」
「そう考えています」
「それならです」
日笠さんは先生のお話を受けて笑顔で提案しました。
「これから三時まで中華街を散策して」
「そうしてですね」
「それからです」
「ティータイムにですね」
「お店に入りましょう」
「甘いもののお店もご存知ですか」
「はい、この街にはよく来ていますので」
それでというのです。
「ですから」
「甘いもののお店もですか」
「知っています」
「それは有り難いですね、僕もここには何度か来ていますが」
先生は笑顔で応えました。
「しかしです」
「それでもですか」
「いつも皆が一緒で」
動物のというのだ。
「彼等が何もしてくれて」
「それで、ですね」
「僕一人では」
それではというのです。
「何処にどんなお店があって何がいいのか」
「わからないのですか」
「頭には入っていますが」
それでもというのです。
「足ではです」
「おわかりにならないですか」
「実は」
そうだというのです。
「これが」
「そうなのですね」
「何分世間知らずなもので」
このことを自覚している先生でした。
「お恥ずかしいことに」
「いえ、でしたら」
それならとです、日笠さんは先生に応えて言いました。
「皆さんがおられない時は」
「その時はですか」
「何でもです」
先生に強い声で言うのでした。
「私にお話して下さい」
「そうですか」
「はい、ですから」
それでというのです。
「今回もこれからも」
「何かとですか」
「お話して下さい」
「有り難うございます、日笠さんは素晴らしい方ですね」
先生は心から思いました。
「何かと助かります」
「いえ、好きでやっていることですから」
これが日笠さんの返事でした。
「ですから」
「だからですか」
「特に何もです」
これといってというのです。
「思われないで下さい」
「そうですか」
「それとです」
さらにお話する日笠さんでした。
「食べましたら」
「はい、三時までですね」
「中華街を歩いて」
その中をというのです。
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