第三幕その十一
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「ここはね」
「皆でね」
「画像や動画を撮ろう」
「それじゃあね」
「こうしたこともだよね」
「ええ、皆でね」
是非にとです、ドロシーは答えました。
「撮りましょう」
「今からね」
魔法使いが笑顔で応えてでした。
皆で翼を着けたボタンも撮りました、それが終わってから翼を撮りましたがここでドロシーは皆に言いました。
「今回こんなに速かったのはね」
「どうしてかな」
「臆病ライオンが言ってくれたからよ」
魔法使いに笑顔でお話します。
「背中に乗ってね」
「それでなんだ」
「一緒に羽ばたけば速いって言ってくれたから」
だからだというのです。
「それで実際にそうしたからね」
「速かったんだね」
「そうなのよ」
「じゃあ臆病ライオンのお陰だね」
「そうなのよ」
こうお話するのでした。
「本当に臆病ライオンのお陰よ」
「僕のお陰って」
臆病ライオンはそう言われて気恥ずかしそうに言いました。
「照れ臭いよ」
「けれどその通りよ」
「僕もお陰なんだ」
「ええ、今回こんなに速かったのはね」
「お手柄ってことかな」
「その通りよ」
まさにというのです。
「今回のことはね」
「そうなんだね」
「だからね」
それでというのです。
「あらためて頼りになるってね」
「そこまで思ってくれたんだ」
「貴方は勇気にね」
それに加えてというのです。
「知恵もよ」
「備えているんだ」
「そうよ、そうした立派なね」
「ライオンなんだね」
「だからこれからもね」
「その知恵と勇気を使ってだね」
「そのうえでね」
是非にという言葉でした。
「皆の為にね」
「力を使うことだね」
「ええ、そうしてね」
「そうだね、勇気や知恵は力であって」
「力は何の為にあるか」
「人の為に使う為だよ」
「助けたりする為にね」
ドロシーはにこりと笑って答えました。
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