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第四十五話 属性その六
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「ビースト、いい?」
「・・・・・・・・・」
 既にビーストに座っている颯姫が彼に声をかけた。
「遊人さんが危ないわ。今からお願いするわ」
「・・・・・・・・・」
「助けないと」
「・・・・・・・・・」
 ビーストは何も言わない、だがすぐに動きはじめ。
 征一狼の攻撃を受けんとする遊人を無数の機械の触手で覆って防いだ、遊人はそれを見て驚きの声をあげた。
「これは颯姫さんですか」
「間に合ったのね」
 颯姫はモニターから言ってきた。
「よかったわ」
「有り難うございます、お陰で助かりました」
「ええ、それは何よりも」
「危ういところでした」 
 自分でも感じて言うのだった。
「ですがお陰で」
「助かったわね」
「後でお礼をさせて頂きます」
「お礼はいいわ。けれどこれで三対二」 
 颯姫は戦う者の数の話をした。
「優勢になったわ」
「その数の優勢をですね」
「使いましょう」
「いえ、違います」
 ここで??が言ってきた。
「三対三です」
「相手も来たの」
「はい、僕のところに」
「いや、危ないところでした」
 戦場に来て遊人に攻撃を集中させた二人に隙をなくしまた攻撃しようとした??に犬鬼を連れた護刃が言ってきた。
「若しあと少し遅れていたら」
「貴女が来るとは」
「間に合ったよかったです、じゃあ犬鬼お願いね」
「ワン」
 犬鬼は一声鳴いて応えてだった。
 戦いに向かった、ここで颯姫は次の動きに入ろうとしたが。
「しまったわ」
「どうしました?」
「さっきの攻撃を受けて」
 征一狼が遊人に向けて放った攻撃をというのだ。
「ビーストの触手が随分やられたわ」
「そうなのですか」
「出した触手は本来攻撃用で」
 その為のものでというのだ。
「防御用のものでなかったから」
「だからですか」
「まずいわ、効果的な攻撃は期待出来ないわ」
 今はというのだ。
「修理しないと」
「ではここは僕に任せて下さい」
 遊人は落ち着いた声で述べた。
「何とかします」
「遊人さんが」
「ですから安心して下さい」
「急いで修理するから」 
 颯姫は実際に修理に入った、ビーストに座ったままそうした。見れば??はその間護刃の犬鬼に足止めを受けており。
 護刃の衝撃波をかわしてもいた、彼は動けず遊人は征一狼との一騎打ちに戻っていた。そこでだった。
 火煉は状況を見て??それに遊人に攻撃を仕掛けていた、それで地の龍の側は次第に劣勢になっていってだった。
 そしてだ、遊人は着ていたコートが敗れたのを受けて残念そうに述べた。
「高かったんですがね」
「それは申し訳ないです、ですがこれも戦いですね」
「そうですね、着ていく方が悪いとなりますね」
「極論ですが」
 征一狼は少し苦
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