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星河の覇皇
第八十五部第三章 北京星系を見てその二十九

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「連合は中央集権国家ではないしだ」
「そうなるべきでもないですね」
「中央集権国家には」
「各国の権限や自主性を守る」
「そうした国であるべきですね」
「だからだ」
 それでというのだ。
「我々も今動くのだ」
「そういうことですね」
「各国を守る為に」
「そうしていきますね」
「これより」
「そしてこの件が終わっても」
「それは続く、連合ある限りだ」
 それこそとだ、李は話した。
「各国の権限はな」
「守られるべきですね」
「これまでもそうでしたし」
「これからもですね」
「そうあるべきですね」
「絶対にな、ではな」
 高官達にあらためて言った。
「色々手を打つその手もだ」
「考えていくことですね」
「これから」
「そして出していき」
「中央政府に対しますね」
「そうする、その為にはだ」
 李はこうも言った。
「金、賄賂もだ」
「それもですね」
「使いますね」
「そちらも」
「必要とあれば」
「これは常識だがな」
 連合ではというのだ。
「最早な」
「はい、賄賂を贈る」
「そして買収することもです」
「最早常識です」
「この国では」
「ひいては政治ではな」
 この世界ではというのだ。
「買収はだ」
「最早ですね」
「基本ですね」
「それで目的を果たす」
「こうしたことはですね」
「贈りものと称してだ」
 連合では付け届けはよくあることであるので賄賂との区別もつきにくい。このことも非常に大きいのだ。
「それはな」
「実際にですね」
「それはよくあります」
「常識と言っていい」
「そこまでのものです」
「だからだ」
 それでというのだ。
「いいな」
「はい、用意は出来ていますし」
「賄賂を使うことも」
「そのことも」
「その資金もです」
「出来ています」
「それでことが済むならだ」
 賄賂でというのだ。
「実にいいな」
「安いものです」
「個人への賄賂なぞたかが知れています」
「それこそ」
「何でもありません」
「連合は豊かでだ」
 そうした国でというのだ。
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