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八条学園騒動記
第七百二十六話 チーターは実はその七

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「私はこれまでです」
「わからなかったな」
「全く、以上でした」
「私もそう思う、しかしな」
「連合にはそうした考えがあるのですね」
「そうだ、だが娯楽でもある」
 そうした処刑はとだ、大尉はこうも話した。
「連合では処刑はな」
「それはわかります」
 上等兵でもだ。
「公開でインターネットでも実況されるので」
「ショートしてだ」
「凶悪犯の処刑は行われますね」
「並の死刑囚は後悔はされないが」
 死刑を受けるその場面はだ。
「しかしな」
「凶悪犯の場合は違いますね」
「他には過酷な環境で死ぬまで強制労働もある」
 このケースもあるというのだ。
「それこそ奴隷以下のだ」
「過酷な環境に放り込み」
「長時間働かせ粗末な食事や衣服、居住環境でだ」
「暮らさせて」
「制裁、暴力もな」
「与えますか」
「電気鞭等を使ってな」
 言うまでもなく連合でも暴力や虐待は犯罪となる。
「そうする」
「そして死ぬまで、ですか」
「働かせ死ねばな」 
 その時はというと。
「穴を掘ってそこに放り込んで埋めてだ」
「終わりですか」
「墓なぞ立てない」
 人が死んだ時に立てられるそれはというのだ。
「これは処刑された時も同じだ」
「極悪人に墓は無用ですね」
「そうだ」
「そうした考えなのですね」
「全く容赦せずな」
 そうしてというのだ。
「死んでもだ」
「そうして終わりですか」
「人権、特に命を踏み躙るならだ」
 連合ではだ。
「一切容赦されない」
「そうした輩は人間扱いすらしませんか」
「人間どころか命あるものとしてだ」
「扱われないですか」
「そうした国だ、命を大事にするからな」
「それを粗末にすることは許さない」
「そうなのだ、だが」
 大尉はこうも言った。
「私は嫌いだ」
「そうした考えは」
「死刑は行ってもな」
 それでもというのだ。
「どんな外道でもだ」
「苦しめずにですね」
「即座にだ」
 まさにというのだ。
「終わらせるべきだ」
「惨たらしく時間をかけるなぞ」
「あってはならない」
 絶対にというのだ。
「その様なことはな」
「即座にですね」
「エウロパでは電気椅子だが」
 死刑の方法はだ、尚この国では死刑廃止論も根強く中央政府が決定することでもその中央政府内で議論が続いている。
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