第百五話 秋のイベントその十一
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「あの人はな」
「アジア系ってこともあるけれど」
「あっちより暖かいからか」
「日本がね」
「それでなんだな」
「それもあるのよ」
「寒いとそうなるか」
「そうなの、それでそのフランスの子今どんな風なの?」
かな恵は先程話の出た彼のことを尋ねた。
「もててたけれどっていうけれど」
「日本人の女子からは毛深いって言われてもな」
「それでもなの」
「性格は普通だしな」
「嫌われてないの」
「自分でもネタにしてるしな」
その毛深さをというのだ。
「それで今イギリス人の同級生の彼女いるよ」
「イギリス人の」
「まあ色々戦争した間柄だけれどな」
「フランスとイギリスってね」
「けれどその二人はな」
「付き合ってるのね」
「そうなんだよ」
「そうなのね」
「あっちじゃ毛深くても普通だからな」
それがというのだ。
「特にな」
「気にされないで」
「付き合ってるよ」
そうしているというのだ。
「だって誰もがな」
「毛深いから」
「男の人で髭があるのもな」
このこともというのだ。
「剃らないとな」
「普通よね」
「それも濃いのがな」
「そうだから」
「信長さん髭あってもな」
また彼の肖像画の話をした。
「別にな」
「濃くないっていうかね」
「薄いよな」
「そうよね」
「髭ない人もいるよな」
「日本人、アジア系だとね」
「そうだよな」
「私達はそうで」
「あっちじゃ濃いのが普通だな」
「寒いからね」
「そういうの知らないとな、まあ俺別にな」
明男は自分のことも話した。
「髭はいいよ」
「生やさないの」
「別にな」
これといってというのだ。
「そんなつもりないよ」
「そうなのね」
「というか生やしたくないよ」
むしろと言うのだった。
「毎日剃ってな」
「つるつるね」
「そうしたいよ」
「だから脛毛とか嫌なの」
「そうかもな、それで姉ちゃんのそうしたところ見てたら」
日常の中のというのだ、明男は実際にズボンと半ズボン姿でそうしたことをしている姉の姿を思い出しながら話した。
「姉ちゃんと付き合うとかな」
「ないのね」
「昔のエジプトじゃあったんだよな」
「クレオパトラさんとかね」
かな恵は美女として名高いこの女王の名前を出した。
「あの人も弟さんとね」
「結婚してたよな」
「八歳年下のね」
「八歳ってな」
明男はこのことにも引いて言った。
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