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ハッピークローバー
第百五話 秋のイベントその九

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「それはね」
「そういうの見てたらな」
「何とも思わないの」
「ああ」
 そうだというのだ。
「俺はな」
「そうなの」
「だからな」
 それでというのだ。
「付き合うなんてな」
「ないのね、けれど女の子ってね」
 かな恵は平然としたまま話した。
「そうしたことはね」
「普通だよな」
「誰だってね」
「やってるな」
「お髭だってね」
「生えるよな」
「特に白人の娘で」
 この人種でというのだ。
「寒い国にいたら」
「北欧とかロシアとかな」
「生えるわよ」
「うっすらとでもな」
「明男も知ってるよね」
「クラスメイトでもいたからな」
 だからだというのだ。
「フィンランドとかノルウェーの奴がな」
「それでお話聞いたのね」
「今はそうした国のクラスメイトいないけれどな」
 それでもというのだ。
「一年とか二年の時にいてな」
「お話聞いたの」
「ああ、それでな」
「このお話も知ってるのね」
「ああ、寒いとな」
「お髭も生えるわよ、それで身体全体が」
「毛深くなるよな」
「白人の子ってね」
 彼等はというのだ。
「全体的にね」
「男もだよな」
「毛深いでしょ」
「無茶苦茶な」
「一見王子様でも」
 そう言っていいルックスでもというのだ。
「胸毛脛毛がね」
「凄いよな」
「あんたのクラスメイトの子でもいる?」
「フランス人の凄い美形がいるんだよ」
 明男は即座に答えた。
「それで女の子から最初は人気だったんだよ」
「日本人の?」
「けれど体育の授業の時にな」
「半ズボンからなの」
「膝から下が凄くてな」
「脛毛が」
「それで俺達も着替えの時見たらな」  
 そうすると、というのだ。
「胸毛がな」
「凄いの」
「全身毛だらけなんだよ」
 そうした状況だというのだ。
「腋毛だってあってな、ボクサー一枚になったら」
「ボクサーって下着ね」
「それになったら」
「全身そうなの」
「そいつ見たからな」
 だからだというのだ。
「俺もな」
「このこと言えるのね」
「白人ってな」
 この人種に区分される人達はというのだ。
「毛深い人多いな」
「女の子もそうよ」
「そうだよな」
「それでお髭もよ」  
 これもというのだ。
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