暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第180話:寂しがりやで、でも人見知りな兎との接し方
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むしろ不信感が万里の長城を築くってのはどういうこった……」
まぁ真面目でお堅い人物に比べれば、小粋なジョークを挟める人間の方が打ち解け易くはあるだろう。それは認める。そのジョークの内容が面白いかどうかは別として、ユーモアがある人間であると言う事は円滑な人間関係を築くのに一役買ってくれる。どんなユーモアも無いよりはマシだ。
「では早速、本題に参りましょうか」
一頻り挨拶を終えた所で颯人達は宮司に案内されて神社の中に通されそこで彼から詳しい話を聞く事になた。四角い机を囲んで畳みに座った颯人達の前で、宮司が古めの地図を取り出しながら話し始める。
「ところで皆さんは、氷川神社群と言うのをご存じですかな?」
誰もピンとこないと言った様子で視線を彷徨わせる装者達と透。しかし颯人だけは薄っすらとだがその単語に覚えがあった。
「あ〜、この辺りの神社の総称だっけ? 確か神社同士を線で繋げると星座の形になるって言う」
「左様、よくご存じで。ちょうど、この様になります」
頷きながら宮司が広げた地図には、赤い点と線で繋がれた一つの見覚えのある星座の形が描かれていた。
「これは……オリオン座ッ!?」
「正しくは、ここ
調
(
つき
)
神社を含む、周辺7つの氷川神社により描かれた、鏡写しのオリオン座とでも言いましょうか……」
「颯人、あなた良く知ってたわね?」
「そこはほれ……この間の事件の時、ちょいとね」
キャロルが巻き起こした魔法少女事変に於いて颯人はキャロル、メデューサを欺く形でレイラインを利用して両者の企みを台無しにした。その下準備の為、彼もまた龍脈……レイラインに関する情報を頭に叩き込んでいたのだ。その時に一緒に見たのが、この氷川神社群の存在である。
「受け継がれる伝承において、
鼓星
(
つづみぼし
)
の
神門
(
かむど
)
……この門より神の力がいずるとされています」
パヴァリア光明結社が狙っているのが神の力であり、伝承でこの地から神の力が顕現する。偶然と言うには出来過ぎた一致に、翼も険しい顔になっていた。
「憶測と推論に過ぎないが……、それでも、パヴァリア光明結社の狙いと合致する部分は多く、無視はできない……」
「……神いずる門……」
翼の言葉に何かを感じた様に響が言葉を紡いだ。
その直後、彼女のお腹から盛大に空腹を知らせる腹の虫が鳴り響いた。
「――うあッ!?」
あまりにも大きなその音に、全員の視線が一斉に彼女へと注がれる。
「けたたましいのデス……」
「ん〜、お夕飯までもう少しってところか?」
圧倒された様に呟く切歌に対して、颯人は懐から取り出した懐中時計で時間を確認する。そう言えばここに来る時点で既に夕方だった。時間的には早めの夕飯といっても良いかもしれ
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