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星河の覇皇
第八十五部第三章 北京星系を見てその二十七

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「どちらがよりよいか」
「そこを市民が判断する」
「そうした対決ですね」
「我々のそれは」
「左様ですね」
「それにどちらが勝つかだ」
 各国政府か中央政府か、かというのだ。
「それが問題だ、だが」
「だが?」
「だがといいますと」
「今各国政府は味方だ」
 このことを言うのだった、言いつつ李は北京ダッグだけでなく共に出されている八宝菜も食べてそうして話した。
「だからだ」
「敵対することなく」
「そのうえで、ですね」
「協調していくことですね」
「そのことが大事ですね」
「若し味方同士争えばな」
 その場合はというと。
「もうそれで敗北だ」
「そうなってしまいますね」
「仲間同士で争った時点で」
「お互いに争いそこをですね」
「中央政府に付け込まれますね」
「今回三百の国が賛同しているが」
 それでもというのだ。
「しかしだ」
「それでもですね」
「そこで争えば」
「どうにもならないですね」
「今回中心は伊東首相だ」
 日本の彼女だというのだ。
「だからな」
「伊東首相に花を持たせる」
「第一としてですね」
「何かと譲る」
「そうしますね」
「そうする」
 まさにというのだ。
「ここはな」
「左様ですね」
「それで、ですね」
「主導権争いもしない」
「それはしませんね」
「主導権争いなぞしてはだ」
 これはというのだ。
「その仲間内の争いの最たるものだ」
「全くですね」
「その様なことになってしまえばです」
「終わりですね」
「だからこそですね」
「最初から決めましたね」
「リーダーを」
「そうした」
 こうスタッフ達に話した。
「まずな」
「リーダーがいますと」
「それでまとまりますね」
「リーダー次第ですが」
「やはりリーダーがいるとですね」
「主導権争いもだ」
 それが起きてもというのだ。
「それでもだ」
「まさかという時にですね」
「止めますね」
「その様なことはしてはならないと」
「伊東首相が」
「そうなる、最近日本は中央政府寄りだったが」
 日本の伝統的な政策であったのだ、その為日本は連合中央政府の忠臣と言う者がいた程であったのだ。
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