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おぢばにおかえり
第七十八話 教会長さんその四

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「一年の時東寮の三年の人にね」
「そのことで怒られて」
「そんなことしたら絶対に後でそのことを徹底的に責めてくる人が出て来るってね」
「それが新一君ですか」
「そう思うわ、悪いんねんを積めばね」
「報いが来るんですね」
「ほこりをね」
 こう私に言われました。
「因果応報とも言うけれど」
「だから新一君に言われても」
「言われるの凄く嫌よ」
 先輩はこのことは否定されませんでした。
「あの子に会うのもね」
「やっぱりそうですよね」
「けれど言われることはね」
 このこと自体はというのです。
「受け入れているの」
「そうですか」
「言われた子は高校の卒業式が終わったらね」 
 この時のこともお話されました。
「おみちを完全に辞めたから」
「おさづけもおつとめ着も全部詰所に返してだったんですよね」
「そうしたからね」
「もう二度とおみちに関わらないって言って」
「そうしたから。私達は教会の娘なのに」
 先輩は俯いて言われました。
「おみちを辞める人を作ってしまったのよ」
「そのことは今も反省されていますか」
「だからあの子に言われてもね」
 それが嫌なことでもというのです。
「言われることをしたから」
「受けられていますか」
「そうしているの」
「そうなんですね」
「自分がしたことだから」
 それ故にというのです。
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