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夢幻水滸伝
第三百二十四話 極寒の自然の中でその八

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 エリカは軍を率いて多くの獣やモンスターを退治し彼等の中で仲間になりたい者達は受け入れてもいった、そうしたことも行ってだった。
 エリカは軍備も整えた、だが。
「アラスカ州を統一しましても」
「それでもですか」
「何かお考えですか」
「州の統一は目前になりましたが」
「それからはです」 
 官吏達にアンカレジの市庁舎の中で言うのだった。
「勢力拡大はしません」
「あくまで州だけですか」
「州とその周辺の浮島や島に勢力を拡大していますが」
「それ以上はですか」
「勢力を拡大しませんか」
「はい、そして勢力をです」
 それをというのだ。
「治めていきます、街や村に」
「イヌイットの集落もですね」
「治めていき」
「より豊かで治安もいい」
「そうした状況にしますね」
「そうしたいので」
 だからだというのだ。
「州とその領域を勢力圏に収めますと」
「それ以上はですね」
「勢力を拡大させず」
「内政に専念しますか」
「そうします、あと貿易も」
 これもというのだ。
「北極上空やカナダだけでなく」
「さらにですか」
「他の勢力圏とも行っていきますか」
「これからは」
「そうしたいです、西の枢軸とも」
 即ちエカテリーナ達ともというのだ。
「行いまた太平洋に面している諸勢力ともです」
「貿易を行う」
「そうしていきますか」
「今後は」
「そしてです」 
 貿易をさらに派手に行ってというのだ。
「豊かになります」
「そしてですね」
「その豊かさで、ですね」
「内政をさらに充実させ」
「そこからも豊かになりますね」
「そうです、軍隊や警察もです」
 こういった武力組織もというのだ。
「今以上にです」
「整えますか」
「そうしていきますか」
「軍隊は志願制で」
 それで人を集めてというのだ。
「イヌイットの人達からもです」
「志願してですね」
「採用試験に合格すれば」
「それで、ですね」
「入隊してもらいます、そして資質があれば」
 そうであるならというのだ。
「士官にもです」
「なってもらいますか」
「普通に街や村にいる人達だけでなく」
「イヌイットの人達も」
「冒険者からもです」
 ギルドに登録している彼等からもというのだ。
「入隊したいならです」
「受け入れますか」
「軍隊に」
「そして軍人になってもらいますか」
「はい」
 まさにというのだ。
「そうなってもらいます、そして冒険者も有能ならば」
「士官になってもらう」
「そして活躍してもらう」
「そう用いていかれますか」
「そうしていきます、功績によっても」
 そちらも見てというのだ。
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