第三百二十四話 極寒の自然の中でその五
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「貴女は間違いなくです」
「星の人ですか」
「はい、そうであるならば」
役人はさらに話した。
「市としても貴方に協力させて頂きます」
「そうですか」
「統治して頂きたいです」
「このアンカレジを」
「そのおつもりで旗揚げされましたね」
「はい」
その通りだとだ、役人も答えた。
「アラスカ州を統一して」
「それならです」
「アンカレジもですか」
「はい、そして」
そのうえでというのだ。
「平和にです」
「治めることですね」
「そうされて下さい」
「ほな」
こうしたことを話すのだった。そしてだった。
エリカはアンカレジの市政も担うことになった、市長の上に立ちこの街を治めそして即座に彼女の勢力に入りたいと申し出たアンカレジの周辺の街や村もだった。
受け入れていって統治に入った、市庁舎に執務室を用意してもらってそこで行政にあたることになったが。
アンカレジの市長三十代後半の女性の森人の彼女が仕事をしているエリカに尋ねた。
「お住まいはマンションのままですか」
「一人ですし」
それでとだ、エリカは書類にサインをしつつ答えた。
「あれで充分です」
「そうですか」
「むしろ最近お手伝いの人が来てくれて」
そのマンションにというのだ。
「家事をしてくれるんで」
「有り難いですか」
「もう充分です」
こう言うのだった。
「それで」
「そうですか」
「はい、あとです」
エリカはここで自分がかけているサングラスに手を当てて話した。
「最近余裕が出来て」
「お金にですか」
「サングラスをコレクション出来てるので」
「赤目の方だとですね」
まさにとだ、市長も答えた。
「どうしても」
「はい、目から光線を出しますが」
「普段はそれが迂闊に出ない様に」
「サングラスをしてますけど」
「エリカ様も赤目なので」
「付けてますけど」
そのサングラスをいうのだ。
「実はサングラス集めが趣味になってまして」
「それで、ですか」
「そのコレクションも増えてきてるんで」
それでというのだ。
「嬉しいです」
「そうなのですね」
「満足してます」
エリカは微笑んで答えた。
「暮らしは」
「では今のマンションのままで」
「充分です」
こう言うのだった。
「そやからお気遣いなくです」
「そう言われるなら」
「そういうことで。あと北極上空の小泉さんやカナダのモンゴメリーさんとそれぞれ中立条約を結べましたし」
今度は外交の話をした。
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