第四十四話 地絆その十四
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「けれど」
「それでもよね」
「そう思っているよ」
「人間は滅んで欲しくない」
「醜い面もあるけれど」
人間にはというのだ。
「それと共にね」
「奇麗な面もあるよね」
「だからね」
そうしたものだからだというのだ。
「魅力的だしその姿をね」
「ずっと見ていきたいね」
「最初からそう思っていたから」
だからだというのだ。
「本当にね」
「人間に滅んで欲しくないのね」
「そう思っているよ」
「そうなのね」
「うん、そして」
牙暁はさらに話した。
「今はそうなるとね」
「希望を持ってるのね」
「そうなったよ」
まさにというのだ。
「今の僕は」
「そうなのね」
「そして」
「そして?」
「北都ちゃんと知り合えて友達になれて」
彼女自身を見て話した。
「よかったよ」
「そう言ってくれるの」
「うん、凄くね」
「友達っていいよね」
牙暁にここでもにこりと笑って述べた。
「温かいよね」
「そうだね」
「私も一人だと駄目だし」
「生きている頃から」
「昴流ちゃんと星ちゃんがいてくれたから」
だからだというのだ。
「やっていけたし今もね」
「僕がいるから」
「それでね」
その為にというのだ。
「友達がいたら」
「それだけで違うね」
「人間一人でもやらないといけない時もあるけれど」
「それでもだね」
「誰かがいてくれたら」
友達がというのだ。
「それならね」
「いいね」
「そうよね」
「本当にね」
「私あと少しこの世界にいるから」
「戦いが終わるまで」
「その時までね」
そうするというのだ。
「だからね」
「その時までは」
「こうしてべ」
「僕と友達として」
「お話していこう」
「嬉しいよ」
また微笑んでだ、牙暁は応えた。
「そう言ってくれて」
「私もそう言われてね」
「嬉しいんだね」
「そうよ、これから戦いはどんどん激しくなるだろうけれど」
「皆にアドバイスしていくよ」
「そうしていってね」
「希望は見えてきているから」
それ故にと言うのだった。
「だからね」
「皆にも言えるね」
「うん、だからね」
それでというのだ。
「僕だってね」
「明るくね」
「やっていけるよ」
「そう、明るいとね」
北都は牙暁の今の言葉に笑顔で応えた。
「それだけで強いから」
「笑う門にはだね」
「そうよ、福来たるよ」
「その通りだね、じゃあ笑顔にもなって」
彼もまた笑顔になっている、そのうえでの言葉だった。
「地の龍の皆にね」
「声をかけていくわね」
「そうして導いていくよ」
「それじゃあね」
北都も応えた、そうしてだった。
二人はそれぞれ深い眠りに入った、眠りに入るその顔も
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