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星々の世界に生まれて〜銀河英雄伝説異伝〜
敢闘編
第七十四話 第十三艦隊、誕生
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る。オルタンスさんから色々と聞いているんだろう。
「…それで、新しいご家族はどのような男の子なのですか?」
「ええ、ユリアン・ミンツという男の子ですが、私なんかの元に来るのが間違いだと思うくらい優秀でして。文武両道とはまさにああいう事を指すのだと実感しましたよ」
「そうなのですね…ハイネセンに戻ったら歓迎パーティーを開かなくてはいけませんね、司令官閣下」
「そうだね、是非やろう。会えるのが楽しみだな」
ヤンさんは話がユリアンの事になるととても嬉しそうな顔をしていた。ヤンさんもユリアンと同じような年に孤児になった。キャゼさんがどうのこうの言いながらも、自分の半生を投影しているのだろう…うん、いいねえ、暖かいねえ。今更ながら銀英伝の世界に居るって事を実感するよ。
「ありがとうございます。本人も喜ぶと思います。ユリアンは閣下を尊敬していますし」
「そうなのですか?意外だな…私はてっきり参謀長を尊敬しているのかと思いましたけど」
「いえ、小官の事も尊敬していると言っていますが、閣下の事もかなり尊敬している様です」
そ、そうですか……また過大評価なウィンチェスター評をしたに違いない…。
「私のような作られた英雄を使いこなす、本物の英雄だと話しておきました」
「そんな事はないですが…そ、そうですか、それでは是非とも歓迎パーティーをしなくてはなりませんね」
…ヤンさんはユリアンにどんな事を吹き込んだんだ?冷めたコーヒーが忌々しい…。


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