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魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第3章】SSXの補完、および、後日譚。
 【第7節】背景設定3: 管理局の歴史とその諸制度について。(後編)
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ち)」なのです。


 また、ランクとスキルは、本来は無関係のはずなのですが、現在では「汎用性が高いスキル」の幾つかは、魔導師ランクと結び付けた形で考えられています。
 具体例としては、空士で言うと、「慣性コントロール」はおおむねAAランクのスキルであるものと、「音速(おんそく)()え」はおおむねAAAランクのスキルであるものと考えられています。

【なお、劇場版の「第4作」で描写されていたような「自力での大気圏離脱」は、この作品では、『(真竜ならば、ともかく)人間の能力では絶対に不可能だ』という設定にしておきます。
 また、『自分の体の周囲に空気をまとって、真空中で活動する』という行為は、必ずしも不可能ではありませんが、はやてほどの魔導師であっても、せいぜい1(ハウル)程度(12分ぐらい)が限界のようです。】

 ちなみに、『名は(たい)を表す』という(ことわざ)があります。これは、『物の名前が、その物の実体や本質をそのまま表現している』という意味です。
 もちろん、それは『必ずそうなる』という話ではなく、本来は『そうであってほしいものだ』という程度の話なのですが……実のところ、『そのモノに不適切な名前をつけた結果、(のち)に、その本質までもが(ゆが)められてしまう』というのも、時には起こり()る現象です。
「Sランク」というのも「ただの名前」であり、本来は、ただ単に「士官ランクの第三位」という意味しか無かったはずなのですが、今では「その名前から判断して」何か「特別なもの」を持っているランクであるものと、しばしば解釈(誤解)されてしまっています。

 結果として、現在では上記のような『本来は、ただの「士官ランク」だった』という歴史的な経緯(いきさつ)は脇に置かれて、普通は『何らかの「特殊なスキルや資質」を持っていなければ、Sランク以上にはなれない』という状況に、つまり、『通常スキルしか持っていない魔導師は、どれだけ能力値を上げてもAAAランク()まりになる』という状況になってしまっています。
 もちろん、このような状況は決して望ましいものでは無く、『早く是正すべきだ』という意見もあるのですが、今のところ、その方面の改革は遅々として進んでいません。



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