【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第3章】SSXの補完、および、後日譚。
【第7節】背景設定3: 管理局の歴史とその諸制度について。(後編)
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「より頻繁に使われる同音異義語」があり、大変に紛らわしかったからです。】
なお、当時のミッドの「陸軍」では、詰まるところ、そうした階級は「その人物の指揮下に組み込むことができる兵卒の総数」による区別でしかありませんでした。
そして、当時、尉官は一般に「数十名から百数十名程度」の兵卒を指揮し、佐官は一般に「数百名から数千名程度」の兵卒を指揮していました。
(万単位の「方面軍」を指揮するのは、将軍の仕事です。)
そのため、現在の管理局でも、各陸士隊における陸士の総数はおおむね数百名程度(昔の用語で言う「大隊」の規模。実際には、魔導師だけなら平均で350名程度)なので、その部隊長は一般に「三佐」もしくは「二佐」なのです。
やがて、その当時のミッドの「海軍」にも、同様の基準が適用されました。
(なお、ここで言う海軍は、後の時代の管理局で言う「次元航行部隊」のような存在のことです。歴史的に見て、ミッドには昔から「惑星表面の海を行く海軍」は存在していませんでした。)
そして、当時、大型の次元航行艦は、交代要員も含めて「数百名規模」の船員らが乗り込まなければ、まともに動かすことができない構造だったために、その「兵卒の総数」から考えて、海軍の艦長は「陸軍の大隊長と同格」という扱いになったのです。
現在の管理局でも、次元航行部隊の艦長職が一般に「三佐」もしくは「二佐」なのは、このためです。
【なお、現在の地球上の諸国家の海軍では、一般に大型艦の艦長は「大佐」になるようですが、管理局の次元航行部隊では、それらの海軍よりも「保有する艦船の総数」がはるかに多いので、階級をひとつ下げた形で設定してみました。
ちなみに、管理局の次元航行部隊で「一佐」と言うと、普通は「小規模艦隊の司令官」の階級であり、これ以上の階級と「艦隊指揮の権限」とを併せ持つ人物は、みな「提督」と呼ばれます。
一方、英語圏の「Admiral(提督)」は、海軍で「准将以上の将官に対する敬称」として用いられる用語なのですが……原作の設定では、クロノは20歳で(新暦71年の段階で)すでに提督になっています。
私は、個人的に『戦時中でもないのに、弱冠20歳で「すでに階級が将官」というのは、さすがに無理がある』と思い、今回はこのような設定を組んでみました。
また、この作品では、少しズラして、『クロノが提督になったのは、実際には新暦71年度の末(つまり、新暦72年の3月)のことである』という設定で行きます。】
しかし、現在では艦船のAI化も進み、特に小型艦では『交代要員まで含めても、百名もの乗組員は必要では無い』という状況になり始めています。
そのため、管理局全体としては、『そもそも、階級とは「指揮する兵卒の総数」に基づいたものなのだから、そ
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