【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第3章】SSXの補完、および、後日譚。
【第6節】背景設定3: 管理局の歴史とその諸制度について。(前編)
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「東隣のミッドチルダ」には、一等航路がつながっており、「個人転送」でも移動できる程度の距離なので、フェディキアが参加してくれれば、ヴァイゼンは地理的にも「連合の中心」となることができるのです。)
しかし、フェディキアは歴史的に、ヴァイゼンとは若干の確執があったため、フェディキア政府はマグゼレナ政府とともに「様子見」を決め込みました。
一方、フォルス政府はごく自然に(これといった思惑も無いままに)自分たちの世界と一等航路で結ばれている「モザヴァディーメや、さらにその先にあるパルドネア」にも声を掛けます。
【しかしながら、フォルス政府は後に議会での議決の手続きに手間取った結果、管理世界としての番号は、フォルスの方がパルドネアやモザヴァディーメよりも後になってしまいました。】
そして、『最終的には多数決で物事を決めるのなら、加盟国の数は最初から奇数の方が良いのではないか?』という声が上がったところへ、最後に飛び込んで来たのが、ドナリムだったのです。
こうして〈九世界連合〉は成立しました。
まずは、各世界を代表する九人の大将軍が〈本局〉に集い、直接に話し合いの席を持つことになります。
この時代にはどの世界でも大将は一人だけだったのですが、幾人かの大将は疑心暗鬼に駆られ、暗殺や騙し討ちを警戒して、『会談の席まで相当数の兵を同伴させることを認めてほしい』などと言い出しました。当時は、まだ『他の世界の人間を無条件に信頼する』ということの難しい時代だったのです。
そこで、「大将が同伴できる固有戦力の規模」などに関する次官級の協議が先行して開催され、その席で「各世界の大将に認められる特権の数々」が決定されました。
確かに、そうした規定が無ければ、九世界連合の運営はこれほど円滑には進んでいなかったことでしょう。
しかし、それらの諸権利は後に個々の世界で「大将以外の将軍たち」にも拡張され、九世界連合の時代の末期には「将軍特権」として一般化してしまいました。
言うならば、「将軍特権」とは、相互不信と妥協の産物であり、後に死文化したのも当然の「負の遺産」なのです。
また、ミッド旧暦462年に〈次元断層事件〉が起きて「高名な」レガルミアが滅び去ると、その国とも多少の国交があったフェディキアとマグゼレナは大いに危機感を抱き、『もはや様子見などと言っている場合では無い』と、連合への参加の動きを見せ始めました。
一方、セクターティは長らくミッドチルダに対して、ほとんど逆怨みのような敵対心を持っていたのですが、『新たな時代の潮流から取り残される』ことを怖れて、その両国を出し抜くように、今ひとつ乗り気ではなかった隣国ルーフェンをやや強引に巻き込んで、一足
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