【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第3章】SSXの補完、および、後日譚。
【第6節】背景設定3: 管理局の歴史とその諸制度について。(前編)
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のですが、上記の制度改革によって、80年代以降は、ついにそれが過半数となり、いきなり執務官になる人の方がむしろ少数派となってしまいました。
また、補佐官の経験がある執務官は、独立後も補佐官時代の上司(執務官)のことを「師匠」と呼び、その師匠も、かつては自分の部下(補佐官)だった執務官のことを「弟子」と呼びます。
そうした「師弟関係」は一生続くものですが、それだけに師匠の側の責任は大きく、『執務官志望の補佐官を育成する』という作業は、相当な経験と実績のある執務官でなければ、なかなか上手にできることではありません。
実際のところ、〈次元世界〉広しと言えども、弟子が通算で五人も六人もいるのは、「炎の英雄」ラウ・ルガラート執務官ぐらいのものでしょう。
なお、「時空管理局の組織図」としては、あくまでも〈上層部〉の下に、〈本局〉と「個々の管理世界の地上本部」とが、「横並びで」存在しています。
しかし、〈上層部〉は、物理的な現実としては、「今では〈本局〉と呼ばれている巨大構造物」の内部に存在しており、両者の人的な交流も活発なので、『多くの業務において、〈上層部〉と〈本局〉は必要以上に緊密に結びつきすぎてしまっている』というのが、実情です。
【時空管理局における「本局」と「地上本部」の関係は、公式には今一つ判然としないのですが、どうやら「地上本部」はそれぞれの管理世界に互いに独立した形で存在しているようなので、この作品では、両者の関係を「アメリカ合衆国におけるFBI(連邦警察)と州警察の関係」のようなものだと考えておくことにします。
現実に、『個々の州警察の側には強固な「縄張り意識」があるため、FBIとの仲は決して良好ではない』という話ですから、この作品でも、『時空管理局で、〈本局〉と各世界の地上本部との仲があまり良くないのは、もっぱら個々の地上本部の側に強固な「縄張り意識」があるからだ』ということにしておきます。】
【また、執務官は全員、原則としては「上層部直属」であり、特定の部署には所属していません。ただし、新人のうちは、もっぱら〈本局〉の「運用部・差配課」から仕事を受ける形になります。
(運用部の本部長は、もう長らくレティ提督が務めており、彼女はその地道な功績によって、新暦82年には同じ役職のまま、55歳で少将になりました。)】
さて、管理局の〈上層部〉は、ごく大雑把に言うと、「司令部、参謀部、法務部、査察部、財務部、文書部、報道部、総務部」の8部門から成り立っています。
現在は〈元老〉が空席なので、司令部の実態は、「総代」を中心とする「中央評議会」そのものであり、これは、中将以上の階級を持つ局員の中から選ばれた30名の「評議員」から成る、管理局の最高意思決定機関です。
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