【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第3章】SSXの補完、および、後日譚。
【第6節】背景設定3: 管理局の歴史とその諸制度について。(前編)
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務官試験も補佐官試験も「年1回」で、どの世界でもおおよそ10月前後に実施される』ということにしておきます。】
ちなみに、旧暦末の〈統合戦争〉の時代には、執務官はまだ決して「花形」の職業ではなく、時には「事実上の暗殺」のようなヨゴレ仕事を引き受けさせられることすらあったのですが、旧暦の時代が終わる頃になってようやく脚光を浴びるようになりました。
また、執務官は、最初から「万能型の魔導師」であることが前提なので、当初は補佐官について特別の規定はありませんでした。
当然ながら、「補佐官に対する給与」についても特に規定が無かったため、当初は身内を補佐官にする執務官が圧倒的に多かったそうです。
執務官の(基本給以外の)特定の案件に対する「成功報酬」は、当初から「一括払い」とされていましたが、後に、補佐官の取り分は「標準的には、成功報酬の20%とする。最低でも15%は保障し、最高でも25%を限度とする」と明文で規定されました。
つまり、執務官が報酬の半分以上を取ろうと思うと、補佐官は最大でも三人が上限となる訳ですが、後に、実際には「一人、もしくは二人」が標準となりました。
(当初は、管理局の〈上層部〉の側にも、なるべく補佐官の人数は制限しておきたいと考える傾向があったのです。)
その代わりに、執務官には補佐官を自由にスカウトできる権限が保証されていました。管理局員で あれば(士官を除いて)誰でも自由に採用でき、『特定案件に限っての臨時採用であっても構わない』と規定されました。
(実際、〈マリアージュ事件〉において、ティアナも最初のうちは、検死官のルネッサ・マグナスを「この案件に限っての、臨時の補佐官」とするつもりでいました。)
【なお、当初は、執務官自身のプライドの問題もあって、補佐官はあくまでも雑務が担当であり、大半の場合、現場の戦闘行為は執務官が単独で行なっていたのですが、後に、「もっぱら現場仕事を補佐するタイプ」の補佐官も登場しました。】
ところが、〈マリアージュ事件〉では、何と「臨時の補佐官」が真犯人でした。
管理局の〈上層部〉はこの一件によって、執務官の「補佐官制度」を抜本的に見直し、翌79年度には早くも「新たな法制度」を施行します。
(以前から、「試案」としてはそれなりに考えられていたのですが、実際にこのような事件が起きるまでは、『特に急ぐ話でも無いだろう』と思われ、ずっと先送りにされ続けていたのです。)
この新制度によって、80年度からは、ウェンディやフェネイザ(後述)のような「特例措置」を除いて、新たに補佐官になるには「補佐官試験に合格していること」が必須の条件となりました。
(つまり、執務官であっても、もう補佐官を自由にスカウトすることはできません。)
もちろん、その試験に際
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