【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第3章】SSXの補完、および、後日譚。
【第5節】キャラ設定3: 冥王イクスヴェリア。
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【なお、Vividのコミックス第13巻には、『クラウス殿下のことは存じ上げていました』みたいな感じの、イクスヴェリアのセリフ(?)があるのですが……。
私はそれを見て、『ただ「人づてに覇王クラウスのことを聞いたことがある」というだけでは、こういう表現にはならないのでは? もしかすると、イクスヴェリアは、実際に生前のクラウスに(殿下と呼んでいるからには、王位を継承する以前のクラウスに)会ったことがあるのでは?』と思いました。
しかし、〈冥王〉本人が実際にシュトゥラを訪問していたのなら、時期的に考えて『エレミアの手記』にもその旨が「特筆」されていたはずです。
そこで、私は上記のような設定を組んでみました。
以下、この作品では、『イクスヴェリアは昔、誰かに憑依した形でシュトゥラの王都を訪れて、クラウスやオリヴィエらの姿を間近に見たことがあった。直接に話をする機会は無かったが、周囲の人々からは二人に関する話もいろいろ聞いて来た』という設定で行きます。】
ですが、そうした諸国巡回の旅は、〈操主の鍵〉による「強制覚醒」によってしばしば中断させられました。身体が覚醒すると、意識体は自動的に彼女自身の、本来の身体の中へと引き戻されてしまうのです。
ふと気がつけば、いつしか下の兄も他界しており、その息子が「大公」の位を世襲して、国の実権を握っていました。
また気がつけば、その甥もいつしか他界しており、今度は三代目の「大公」が国を動かしていました。
そして、ちょうどその頃から、古代ベルカではいよいよ「世界規模での戦乱」が始まり、やがて〈冥王イクスヴェリア〉の名はベルカ全土に轟き渡るようになりました。
イクスヴェリアが不老不死の体になってから、およそ70年の歳月が流れ去った頃のことです。
その後、古代ベルカでは、イクスヴェリアの〈休眠期間〉は一度も正しく消化されることなく、「利子」も膨れ上がって、必要な休眠期間は溜まりに溜まって行きました。
そうして、「第一戦乱期」も終わり、「第一中間期」も終わり、「第二戦乱期」も終わり、「第二中間期」も終わり……今となっては、イクスヴェリア自身にも『自分に必要な〈休眠期間〉があとどれぐらい残っているのか、もう見当もつかない』といった状況です。
〈聖王戦争〉の初期には、何年間も目を覚ましたまま、忠実なる「女騎士ヴァロザミア」とともに「西の離宮」で暮らしていたこともあったはずなのですが……イクスヴェリアは何故か、その頃のことを今ではもうよく覚えていません。(←重要)
その後も、イクスヴェリアは数年おきに目を覚まし、一度は「戦場で斃れたヴァロザミアを、本人の強い希望により、マリアージュの〈軍団長〉にしたこと」もあったのですが、オリヴィエが〈ゆ
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