【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第3章】SSXの補完、および、後日譚。
【第4節】同78年の10月以降の出来事。
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屋にもう一人ずつ押し込めれば、最大で27人ぐらいまでは何とかなるでしょう。)
名前は「ホテル・アルピーノ」でしたが、構造的には、それは「メガーヌやルーテシアが日常的に暮らしている家屋」とほとんど一体化した建物でした。
なのはは実際に使ってみた上で、訓練施設に関しては幾つかルーテシアに提案をし、ルーテシアも『なるほど』と感心して、その案を採用します。
そして、はやては、また翌年の早いうちに今度は八神家七人全員で来ることをルーテシアに約束したのでした。
また、トーマ(12歳)は昨年の7月からミッドの「特別養護施設」に入っていましたが、この年の11月には、初等科の課程をすべて修了しました。
普通の小児より「8か月遅れ」ですが、ヴァイゼンで「10か月ものブランク」があったことを考えれば、むしろ優秀な方だと言って良いでしょう。
トーマも浮浪児をしていた頃には、性格が少しばかり荒んでいましたが、その施設で通信教育やカウンセリングを受け続けた結果、今ではもうすっかり「本来の穏やかな性格」を取り戻しており、ミッドチルダ標準語やミッド式のマナーもひととおりは身についていたため、同11月には、施設の方からもようやく「一般面会許可」が下りました。
そこで、スバルは(カルナージからスプールスへ帰るには、どのみちミッドを経由して行くことになるので)エリオとキャロ(13歳)も連れて、久々にトーマと面会しました。
その結果、(今までずっと周囲に「同年代の小児」がいなかったため)トーマにとっては、エリオとキャロが「初めての、同年代の友人」となります。
実を言えば、エリオとキャロにとっても、ルーテシアを除けば、トーマが「初めての、同世代の友人」でした。
そこは割と自由の利く施設だったので、スバルはまた後日、トーマにナカジマ家の面々やティアナやアルトたちを紹介し、翌12月には、『いずれは、トーマもナカジマ家の養子に』という話がまとまりました。
施設の側からも『では、彼が中等科の課程を修了したら、すぐにでも』という話が出て、トーマも俄然やる気を出し、以後、彼はわずか2年でその課程を修了することになります。
【そうして、80年の12月には、トーマは無事、ナカジマ家に引き取られることになるのですが、その2年の間にも、スバルやゲンヤを始めとするナカジマ家の面々は、休日の度に入れ代わり立ち代わり、トーマの許を訪ねてくれたのでした。】
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