【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第3章】SSXの補完、および、後日譚。
【第4節】同78年の10月以降の出来事。
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それと同じ頃、ヴェロッサは、カリムの執務室を訪れ、わざわざ「人払い」をした上で、カリムとシャッハだけに同じ映像資料を見せました。
二人は驚愕に声を失いましたが、それでも、クロノたちの考えに全面的に協力することを約束してくれます。
また、クロノも同じ頃、みずから無限書庫の管理室に出向き、完全に二人きりの状況で、ユーノに同じ映像資料を見せました。
ユーノはしばらく頭を抱えていましたが、やがて、『うん。……そうか。なるほど……。そういうことだったんだね』と納得してくれます。
「それから……僕の子供たちがミッドに引っ越して来たり、君自身が入院していたりで、話をするのが随分と遅くなってしまったんだが……」
そう言って、クロノはユーノにも、〈永遠の夜明け〉の「マグゼレナ本部」を殲滅した時の話をしました。ユーノも事件の概要は聞き及んでいましたが、クロノはさらに細かい話をした上で、ユーノにこう頼み込みます。
「レニィの話に出て来た、〈グランド・マスター〉と呼ばれる人物について、調べてみてほしい。本当に、あの〈アルカンシェル〉を造った人物かも知れないんだ」
「しかし、綽名だけでは、雲をつかむような話だね」
「そこを何とか頼むよ」
また、クロノはさらに、それとは別件で「ヴァルブロエム三姉妹」についても調べるように、ユーノに頼み込みます。
「ヴァルブロエムとは、また珍しい苗字だね」
「そうなのか?」
「うん。そもそも、OEという二重母音自体が、あまり多くはないんだよ。『主要な管理世界の公用語』に限って言えば……マグゼレナ共通語か、さもなくば、カロエスマールで使われているクレモナ標準語ぐらいのものだろう。
その上で言うけど……苗字がM音で終わるということは、やはり、この姉妹はマグゼレナ系の血筋の人物なのかな?」
「ああ。マグゼレナ人には、これといった『遺伝子マーカー』が無いから、判別は難しかったが、どうやら、そのようだ。鑑識からの報告によると、多少はベルカ系の血筋も混じっていたらしい。どちらも、特に急ぐ話ではないんだが……まあ、よろしく頼むよ」
今ひとつ気が乗らない話ではありましたが、それでも、ユーノは不承不承、クロノの依頼を引き受けました。
【なお、それぞれの世界における「遺伝子マーカー」の有無については、「背景設定4」を御参照ください。】
そして、翌11月になると、はやてとリインとシャマルとザフィーラは、なのはやスバルやエリオやキャロとともに、八人で〈無2カルナージ〉を訪れ、ルーテシアが造った宿泊施設と訓練施設を堪能しました。
宿泊施設の方は、一階に四人部屋が三つ、二階に二人部屋が六つ。合わせて24人が同時に宿泊可能となっています。
(四人部
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