【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第3章】SSXの補完、および、後日譚。
【第4節】同78年の10月以降の出来事。
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されてしまった訳ですが。)
三元老の死後、「陰の功労者」はみずから選んで閑職に退き、今では早々と「余生」のような静かな生活を送っているそうですが、彼は今も、周囲の人々からは「元、三元老の側近」として、あるいは尊敬され、あるいは敬遠されています。
今しばらくは、そっとしておいてあげるべきでしょうが、はやてたちもいつかは彼に協力を仰ぐ日が来るかも知れません。
次に、ザドヴァン・ペルゼスカ(43歳)は、今では〈上層部〉法務部のお偉いさんです。はやてたちは三人とも、面識はありませんでしたが、何かの時に頼る機会もあるかも知れません。
そして、リゼル・ラッカード(39歳)は、三年ほど降格処分を受けていましたが、この10月から「提督」に復帰しました。離婚歴が二回もありますが、彼女はクロノの遠い親戚でもあり、やはり頼もしい味方と考えて良いでしょう。
他には、クロノとヴェロッサと八神家の面々です。
そこで、はやては、なのはとフェイトに以下のような説明をしました。
まず、『クロノとロッサは、自分と同じように、先ほど見せたような映像資料を〈三元老〉から直接に託されたのだ』ということ。
次に、『今回は、この二人とも話し合った結果、なのはやフェイト、ユーノやカリムとも情報を共有しておこう、という話になった』ということ。
そして、『この話は、当分の間、他の人たちに対しては、秘密にしておきたい』ということ。
なのはとフェイトは、それらをすべて了承しました。
その上で、三人はまたさらに会話を続けます。
なのは「三脳髄は、他にも一体どれだけ多くの事実を隠蔽して来たんだろう?」
はやて「正直に言うと、それも、よぉ解らんのや」
フェイト「ミッドの地下に〈ゆりかご〉が眠っているという話が、単なる伝説のように思われていたのも、長年に亘る彼等の情報操作のせいだったのかな?」
はやて「おそらくは、そうなんやろうねえ」
なのは「私も、ベルカに向かう航路は今もすべて『封鎖』されていて、まだ『技術的に』渡航は不可能なんだとばかり思っていたからさ。一昨年に、いきなり『発掘調査のため、ベルカに人員を送る』という話になった時には、随分と驚いたよ」
はやて「実は、管理局創設の頃から『技術的には』もう可能になっとったらしいなあ」
フェイト「となると……もしかして〈最後の移民船〉の伝説も、三脳髄が隠蔽していただけで、本当は事実だったりしてね」
なのは「え? それ、どういう伝説?」
フェイト「船が沈む時、船長はすべての乗客と乗員を降ろしてから、最後に自分が船を降りるでしょう。それと同じで、ベルカ滅亡の際にも、聖王家直属の重臣たちは、すべてのベルカ人を脱出させてから、自分たちも〈最後の移
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