【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第3章】SSXの補完、および、後日譚。
【第4節】同78年の10月以降の出来事。
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では、なのは君とフェイト君には、はやてから。ユーノ君には、クロノから。カリムやシャッハには、僕の方から伝える、ということでいいかな?」
ヴェロッサは、クロノとはやての了解を取り付けた上で、もう一つ新たな話題を振りました。
ロッサ「ところで、まだ確認の取れていない情報なんだが、君たちの耳には先に入れておこう。実は、『最近、西方で「伝説の魔導殺し」が復活した』という情報があってね」
クロノ「それは……どういう連中なんだ?」
ロッサ「通常の魔法が利かない特殊な連中で、一説によると、衰退したジェブロン帝国を最終的に滅ぼしたのも、彼等の仕業なんだそうだ」
はやて「なんや、〈ゆりかご〉も300年以上は昔の話やったけど、今度は600年以上も昔の話かいな」
【この作品では、『エクリプスウイルスもまた、古代遺物の一種である』という設定で行きます。詳しくは、「プロローグ 第5章」の冒頭部を御参照ください。】
こうした経緯があって、同10月の下旬、はやては、なのはとフェイトを自宅へ誘いました。
そして、つい最近になって増築した「防音性の高い特別室」で、はやてはミゼットから死の直前に託された「遺言」とも言うべき映像資料を(最後の「私信」の部分は除いて)なのはとフェイトに見せます。
二人は、ここで初めて「三脳髄」のことを知り、愕然となりました。
フェイト「小6の時に『秘密のお茶会』で初めてお会いしてから、もう10年か」
なのは「あの時はまだ、相手が誰なのかも解っていなかったけど……元老になってから20年以上もの間、ずっと静かに『三脳髄』への抵抗を続けていた人たちだったんだね」
はやて「三脳髄を『管理局の闇』を代表する存在とするならば、彼等は『管理局の光』を代表する存在や。まさに『闇に囚われても、その小さな灯火は消えることなく』といったところやな」
はやては、ミッドでは有名な古典詩の一節を引用しながらも、日本式に合掌して頭を垂れました。なのはとフェイトも、思わず同じ所作をして、今さらながら三元老の死を悼みます。
続けて、はやては「自分たち三人以外で、この話を知っている人物」を列挙していきました。
まず、長らく「三元老の御世話役」を務めたリナルド・アリオスティ(55歳)は当然に最初からすべてを知っています。彼も元々は「三脳髄の側から送り込まれた監視役」だったのですが、後に三脳髄を密かに裏切って、三元老の協力者となりました。
そして、三元老とリナルドは、三脳髄に対しては引き続き、忠誠と従順を装いながらも、裏では着々と「三脳髄の暗殺と管理局の改革」についての計画を組み立てていったのです。
(暗殺に関しては、現実には、ドゥーエに先を越
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