暁 〜小説投稿サイト〜
魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第3章】SSXの補完、および、後日譚。
 【第2節】事件当時の各人の動向。(後編)
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でしょうか」
「なるほど。……それはそうと、なんや、語呂のええ名前ですなあ」
「ヴァドレニエは、ヴァゼルガム地方ではさほど珍しくもない苗字なんですが、わざわざ『苗字とよく似た発音の名前』をつけるとは、我が親ながら一体何を考えていたんでしょうか。(笑)……ところで、あなたの名前も、子音も母音も全く連続していないとは、まるでモザヴァディーメ人のような名前ですね」
「ああ。そう言えば、あの世界の連邦標準語も、私の故郷の言語と、よぉ似た音感ですなあ」

【モザヴァディーメでは、今も多くの世界で使われている「先史ルヴェラ文字」をそのまま使用しているのですが、これは、日本語のカタカナにも似た、個々の文字が「単子音+単母音」を表わしている音節文字です。
 ただし、日本語は、濁音半濁音を含めても15子音 × 5母音で、(拗音や促音「っ」や撥音「ん」を除けば)75文字しかありませんが、モザヴァディーメ標準語では、20子音 × 6母音で120文字もあります。
(驚くべき「偶然の一致」ですが、モザヴァディーメの「連邦標準語」は元々、子音の数も母音の数も、先史ルヴェラ語とほぼ同じだったのです。)】

 さて、それから、はやてたち一行は、まだ人もまばらな本局内の食堂で、少し早めの昼食を取ることにしたのですが……。
 その食事中、はやてとファトラはいきなり「乳もみ談議」で意気投合してしまいました。(笑)
「私たちは、決して十代の少女たちから性的な搾取をしているのではありません!」
「そうや。私らは、ただ純粋に()でとるだけなんや!」
「そう! 私たちの乳もみは、リビドーの発露ではなく、親愛の情の表現なのです!」
「……我が同志よ!」
「同志はやて!」
 二人は(かん)極まって唐突に立ち上がり、互いに正面から勢いよく抱き合いました。(笑)

  リイン「また、変なトコロで意気投合してしまいました……」(深々と溜め息)
 ウェルザ「すいません。アレさえ無ければ、本当に良いマスターなんですけど」
 ザフィーラ「まあ、世の中、完璧な人間などいない、ということさ」(遠い目)
 シャマル「あなたも随分と苦労をして来たみたいね」(豊満な胸を見ながら)
 ウェルザ「ええ。まあ、それなりに。(苦笑)」

「ところで、クレモナの文化や習慣に関して、何か注意点とか、解りづらいタブーとかはありますか?」
 食事が終わった後、はやてが何の気なしにそう問うと、ファトラはいささか言いづらそうな口調でこう答えました。
「実は……我々ミッド人の目には、とても奇妙に見える慣習なのですが……古代ベルカ人が一般に竜族を『大変に嫌悪』していたのと同じように、クレモナ人は今も例外なく鳥類を『本気で憎悪』しています」
「ええ……。(絶句)」
「ひとつには、『昔の号天人が
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