【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第3章】SSXの補完、および、後日譚。
【第1節】事件当時の各人の動向。(前編)
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まだ十年や二十年は何とか生きられそうだよ」
【二人は、孫バカで、今もラブラブです。(笑)】
そして、フェイト執務官(22歳)は、4月の末から某事件の捜査を継続中でした。
5月の末に、事件は〈管6パルドネア〉から〈管7モザヴァディーメ〉へと舞台を移して新たな展開を迎え、現地の「連邦首都パミカローデ」出身の執務官、カデロゼーパ・ヴィラーガ・ルキーテとの合同捜査となります。
【モザヴァディーメ人の名前は、氏族名、家族名、個人名の順です。カデロゼーパ氏族は元々武門の一族で、中でもヴィラーガ家は「諸侯」の家系でした。もちろん、現代では身分制は廃止されていますが、ヴィラーガ家が今も相当な名家であることに変わりはありません。】
ルキーテは、フェイトと同い年ですが、執務官としてはまだ二年目の新人。つまり、ティアナと同期でした。
(彼女は「個人転送資質」の持ち主なので、モザヴァディーメからパルドネアやフォルスへは独力で即時移動をすることができます。)
時間はかかりましたが、7月には、その事件も円満に解決されました。この事件は、後に現地名で〈ニジェムーガ事件〉と呼ばれることになります。
そして、事件が無事に終了した後、フェイトは「同い年の先輩」として、また「友人」として、ルキーテから二人きりで個人的な相談を受けました。
ひとつは、『仕事と家庭生活は両立するのだろうか』という、よくある話です。
さらに、『補佐官のヴァニグーロは、乳兄弟でハトコだけど、実は恋人でもある。しかし、局でも……必ずしも明文で禁止されている訳ではないのだが……「配偶者を直接の部下に持つこと」はあまり歓迎されていない。もうひとつには、それで悩んでいる』とのことでした。
フェイト(そう言えば、クロノ兄さんも、エイミィと結婚したのは、艦長になって執務官を事実上、廃業してからだったし、エイミィも産休明けには〈アースラ〉を離れて、〈本局〉に異動している。やっぱり、夫婦で同じ職場にいると、公私混同とかが起きやすくて良くないのかしら。)
ルキーテ「それから……私は変な風習だと思うんですけど……ここモザヴァディーメでは昔から『乳兄弟との結婚』は『実の兄弟との結婚』に準ずるほどの『重大なタブー』だと考えられているんです。もちろん、現代の法律では、禁止されてはいないんですけど」
フェイト「ああ。昔ながらの『乳は血に準ずる』という考え方ね」
実際、母乳は乳腺組織で血液を原材料として造られているのですから、『乳は血に準ずる存在である』という考え方は、ある意味では間違っていません。
だからこそ、古代ベルカでは、「乳母の身分」も相当に高いものでしたし、「乳兄弟との結婚」も、やはり重大なタブーとされていたのです。(←重要)
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