【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第3章】SSXの補完、および、後日譚。
【第1節】事件当時の各人の動向。(前編)
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ノが呼ばれたのは、全く別の件でした。〈永遠の夜明け〉全体の組織図が、とても解りやすい形で出て来たのです。
この組織には、ここマグゼレナの「本部」以外にも、他の六つの世界に一つずつ、合わせて六つの「支部」がありました。
ただし、新暦70年には、〈管14シガルディス〉で管理局の地上部隊が『莫大な犠牲を出しながらも、そうした支部のひとつをようやく殲滅した』という話なので、残る支部はあと五つということになります。
組織図によると、どうやら、それらの支部は〈管12フェディキア〉と〈管19ゲルドラング〉と〈管20ザウクァロス〉と〈管23ルヴェラ〉と〈外31バゼレニケ〉にそれぞれ一個ずつあるようですが……これにマグゼレナとシガルディスを加えた七つの世界は、まるでパルドネアを取り囲むように、その周囲に位置していました。しかも、それら七つの世界はいずれも、パルドネアとは一本の次元航路で直接に結ばれています。
また、別のデータによると、どうやら、『この組織も昔はパルドネアに本部を置き、周囲の七つの世界に支部を置いていたが、統合戦争の時代の末期にパルドネア本部を丸ごと潰されてしまったため、生き残った幹部らの中では最有力者だった「ドラクレオスの祖先」が新たな首領となり、自分たちのマグゼレナ支部を新たな本部にした』という歴史的な経緯があったようです。
なお、組織全体が弱体化すると同時に、本部が西方へ移転した結果として、組織の勢力圏の東端に位置していたシガルディス支部にまでは「本部の統制力」が届きにくくなってしまい、他の支部には無い「特別のテコ入れ」が必要となったのでしょう。
別のデータから、『ドラクレオスは、新暦33年に父親ラスカブロスから29歳で「首領」の地位を継承すると、すぐに自分の片腕で相婿でもあった「パディリム・ロゲルモス」をシガルディス支部へと送り込み、その支部の新たな支部長に任命した』ということが解りました。
(相婿とは、相嫁の男性版。つまり、「妻同士が実の姉妹であるような、男性同士の関係」を指す親族用語です。)
さらに、『レニプライナは、裏の世界では有名な「ヴァルブロエム三姉妹」の末の妹だった』ということも解りました。
つまり、『ロゲルモスと結婚したのは(消去法で考えて)クラウゼスカの上の妹(レニプライナの下の姉)だった』ということです。
【さらに後の調査で、その三姉妹の次女「ゲイラヴァルデ」は、新暦29年に〈管6パルドネア〉の首都アロムディを恐怖のドン底に陥れた連続猟奇殺人犯「血浴のゲイラ」(当時、16歳)と同一人物であることが判明しました。】
また、ドラクレオスとクラウゼスカの間には、もう一人、マブザウロスという末子がいました。普通に生きていれば今年で42
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