【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第3章】SSXの補完、および、後日譚。
【第1節】事件当時の各人の動向。(前編)
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の撤去」を墓地の管理人に任せて、またミッド経由で地球に戻りました。
『これで、私がファストラウムを訪れる機会は、もう無いのかも……』
リンディはふとそんなことを思いましたが、実際には新暦94年の11月に、彼女はもう一度だけ故郷の土を踏むことになります。
さて、〈マリアージュ事件〉の頃、(ミッドでは、新暦78年の6月から7月にかけて)なのはやフェイトやはやてたちは、皆それぞれに別の世界へ行っており、長らくミッドからも〈本局〉からも遠く離れていました。
(ただし、ユーノだけは上記のとおり、ただ単に〈本局〉内で入院中でした。)
その時期の各人の動向は、以下のとおりです。
【当初の想定よりも文章がだいぶ長くなってしまったので、二つの節に分けました。はやての動向については、また次の節でやります。】
まず、クロノ提督(27歳)は、ついに犯罪組織〈永遠の夜明け〉の本部所在地を突き止め、6月の末日には、艦隊を率いてこれを強襲しました。
場所は〈管13マグゼレナ〉第一大陸の北方に拡がる山岳地帯。ごく平凡な岩山の内部が大きく刳り貫かれて、巨大な「地下基地」が築かれていたのです。
クロノ提督は過剰戦力の投入でその地下基地を一気に制圧すると、一介の執務官だった頃のように、みずから先陣を切って基地の最奥部へと向かい、単身で組織の首領ドラクレオス(74歳)と対峙しました。
場所は、組織内では「謁見の間」と呼ばれている大広間です。
しかし、ドラクレオスはその「若造」に対して一方的に説教(?)を垂れ流した後、同席していた自分の妻子をも巻き込んで自爆してしまいました。
工作班によるシステムへの介入がギリギリで間に合い、基地全体の自爆は何とか食い止めることができましたが、「謁見の間」は半ば崩落してしまい、首領とその妻子は、やはり助かりませんでした。
遺体を調べてみると、首領の妻クラウゼスカ(70歳。通称、クラウザ)は夫と似たような年齢に見えましたが、その1男1女は、どう見てもまだ二十代の若者です。
その後、押収された資料から判明したのですが、その男女はやはり〈プロジェクトF〉によって造られた「二人の本当の子供たち」のクローンでした。
また、もう二十年以上も前から半身不随となっていた首領ドラクレオスはただの「顔」で、それ以来、組織運営の実権は「黒耀のクラウザ」の手に渡っていたようです。
何はともあれ、クロノの部下たちは、自爆し損ねた「組織の幹部たち」全員を拘束しました。
その中に、クラウザの妹ヴァルブロエム・レニプライナ(61歳。通称、レニィ)の姿があったのは、まったく「予想外の幸運」だったと言うべきでしょう。
【なお、
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