第164話
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かしら?」
するとその時映像端末の画像にレンが映った。
「あ、貴女はまさか………――――――レンちゃん……!?」
映像端末に映るレンを目にした”クローディア王太女”は信じられない表情で声を上げ
「ふふっ、”そちらのレン”を知っているのだから自己紹介なんて必要はないと思うけど、”レンとそちらのレンは色々と異なる部分がある”から、一応自己紹介はしておくわ。――――――メンフィル帝国の皇女の一人、レン・H・マーシルンよ。初めまして、並行世界の皆さん♪」
「ハアッ!?あ、あんたが”皇女”!?」
「……なるほど、どうやら”そちらのレン”にどんな経緯があったのかは知らないが、そちらの世界に存在しているメンフィル帝国とやらの皇女になったようだな。それにしてもハッキングでこちらの通信に干渉しての自己紹介とは、世界は違ってもレンらしいやり方だな。」
レンの自己紹介を聞いてその場にいる全員が驚いている中”シェラザード皇子妃”は困惑の表情で声を上げ、”カシウス中将”は静かな表情で呟いた後苦笑しながらレンを見つめた。
「クスクス、褒め言葉として受け取っておくわ。見ての通りお互いにとって忙しい状況だから、並行世界の存在であるレン達がどうやってここに来たとかの経緯等は省いて”本題”に入らせてもらうわ。現在レン達が戦闘をしている理由はレン達に明確な敵対意思を示した敵勢力に対しての”正当防衛”をしているのであって、そちらの味方になって連携とかするつもりはないから、レン達の行動に干渉せず、そちらはそちらで当初から考えていたそちらの作戦を続けてちょうだいという要請よ。」
「要するに”相互不干渉”の要請か…………というか、お前さん達の登場によってお前さんが言う当初に考えていたこちらの作戦に思いっきり影響が出てしまっているんだが?」
レンの要請に対して真剣な表情でレンの考えを悟った”カシウス中将”は真剣な表情で呟いた後疲れた表情でレンに指摘し
「その点については不可抗力だと割り切ってちょうだい。そもそもレン達は双方にレン達の存在が悟られないようにこちらの世界のリィンお兄さん達の望む場所に送り届けた後静かに元の世界に帰るつもりだったのに、向こうの方がレン達の存在に気づいた上レン達に対して明確な攻撃までしてきた挙句最終勧告までしたのに敵対意思を示したのだから、レン達は”正当防衛”の為に反撃せざるを得なかったのよ。」
「せ、”正当防衛”ってあんたね………どう見ても”過剰防衛”も真っ青になるような猛反撃をしているじゃない!?」
レンの話を聞いたその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中”シェラザード皇子妃”は呆れた表情で呟いた後疲れた表情で指摘し
「あ、あの……ッ!先程レンさんは『私達の世界の兄様達
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