第164話
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「これでわかっただろう。エリュシオンの予言は絶対だと。貴様たちに希望などない。――――――いい加減諦める事だ。リィン・シュバルツァー…………かつて奴があの幻想機動要塞で全てを捨てた時のように。」
「……ッ!貴方なんかがリィンの事をわかった風に語らないで!」
「リィン教官はいつか必ず戻ってきます……!そう約束して、飛び立ったのですから……!」
「……………ッ!」
”零の騎神”の起動者――――――イシュメルガ=リィンの宣言に対してアリサとアルティナは怒りの表情で声を上げて反論し、アルティナの反論を聞き、バベルの”外”の状況――――――『”リィン”が帰還していること』を知っているイシュメルガ=リィンは思わず唇を噛み締めた。
〜レボリューション内〜
「”諦める?”…………あの時の俺は……全てを”諦めて”それを選んだわけじゃない。いつか絶対に皆の所に戻る――――――その覚悟をもって腹を括っただけだ。結果的にそれが叶わなかったとしても……自分自身を失うことになったとしても……最後のその瞬間まで、大切な人達を思って戦った……!」
「リィン……」
同じ頃、アリサ達と共にレボリューション内へと一時撤収した”リィン”はレン達のバベルへのハッキングによって艦内に備え付けられている映像端末でバベル内の状況を見ると静かな怒りを纏って呟き、”リィン”の様子を”ミリアム”は心配そうな表情で見つめた。
「諦めろ……諦めろだって?――――ふざけるな。俺を大切に想ってくれる多くの人達を……俺を”誇り”だと言ってくれた”アイツ”を!ガッカリさせるような真似、できるわけがないだろう!?」
そしてリィンが怒りの表情で映像端末に映るゾア=ギルスティンを睨みながら叫んだその時
よくぞ言った、リィン。
突如その場に”リィン”やその場にいる多くの者達にとって聞き覚えのある声が聞こえた後、”リィン”と”クロウ”は光に包まれ始めた。
「これ、は………それに今の声は……」
「おいおい、一体どうなっていやがるんだ……!?」
「リ、リィンとクロウが包まれている光って……!」
「起動者が騎神に乗降する時の光です……!」
「こっちの世界の騎神達は消えたのに、一体何が起こっているのよ……!?」
光に包まれた”リィン”は呆け、”クロウ”は困惑し、二人の自分達にとっても見覚えのある状況にエリオットとエマは驚きの表情で声を上げ、セリーヌが困惑の表情で疑問を口にしたその時”リィン”と”クロウ”をそれぞれ包んだ光は格納庫へと凄まじいスピードに向かった。
〜格納庫〜
「なっ!?ヴァリマール、一体何が起きたんだ!?」
「!おい、リィン
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