第八十五部第三章 北京星系を見てその二十一
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「いきなりだ」
「決定的な一撃を浴びせる」
「そうすればですね」
「その後の流れも楽になる」
「左様ですね」
「バスケットボールでいきなり百点も取ればだ」
そうすればというのだ。
「まず勝てるな」
「はい、確かに」
「そこまで得点を奪うと」
「もう試合の流れは完全にこちらのものになります」
「後はです」
「もうかなり楽に戦えます」
「そういうことだ、だからまずはな」
中央政府に対してというのだ。
「強烈な一撃を浴びせよう」
「政治的なそれを」
「そうしてですね」
「そのうえで、ですね」
「国益を手に入れますね」
「合衆国のそれを」
「そうする、だが」
マックリーフはこうも言った。
「国益を求めることは大事だが」
「それでもですね」
「大事なことは利益を独占しない」
「そのことが大事ですね」
「今回は三百もの国が共に中央政府にあたるのだ」
そうなるからだというのだ。
「例え国益を得てもだ」
「それを独占すればですね」
「他国の恨みを買いますね」
「そうなりますね」
「アメリカファーストは当然だが」
国益を求めるならというのだ。
「しかしだ」
「それでもですね」
「利益の独占は禁じるべきですね」
「自国しか考えない行動も」
「それは、ですね」
「利益を得ても他国の恨みを買えばだ」
そうなればというのだ。
「結局は同じだな」
「はい、確かに」
「そうなってしまいます」
「恨みを買いますと」
「後でしっぺ返しを受けてしまいます」
「国家はこれからも続くのだ」
今回の中央政府との衝突で利益を得てもというのだ。
「合衆国はな」
「そして連合もですね」
「その歴史は続きますね」
「これからも」
「左様ですね」
「だからだ、利益を求めてもだ」
それでもというのだ。
「パイの独占はしない」
「パイの美味い部分を多く手に入れても」
「それでもですね」
「独占はしない」
「そうあるべきですね」
「利益の分配の話もしなければなな」
三百もの国の間でというのだ。
「それがどれ位のものになるかまだわからないが」
「それでもですね」
「利益の分配は慎重にですね」
「そして確実であるべきですね」
「それに失敗してこじれた事例は多い」
政治の世界においてというのだ。
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