第百五話 秋のイベントその三
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「そこはな」
「そうなの」
「料理出来たらっていうのとな」
「いや、進学とか真面目に考えてるし」
「だからこれ位普通だろ、っていうか姉ちゃん調理師免許とか考えてるよな」
「うん」
その習得とだ、かな恵はまた答えた。
「考えてるわ」
「それってかなり凄いよ」
「今度はあんたがそう言うの」
「そういう資格持ってたらいいだろ」
「就職とかにね」
「俺そうしたことは考えてないからさ」
それでというのだ。
「素直にな」
「凄いって言うの」
「そうだよ、ただ大学は行かないのかよ」
「あまり考えてないわ」
弟に正直に答えた。
「実はね」
「そうなんだな」
「調理師の専門学校行って」
「そこで調理師免許とか貰ってか」
「それでね」
「就職か」
「そうなるかもね」
弟の顔を目で見て話した。
「私はね」
「そうか」
「大学ねえ」
かな恵は弟が行きたいというその学校八条学園の敷地内に大きな敷地面積を持つそこのことを思い出しつつ話した。
「八条大学ならね」
「行けるよな」
「そこまで成績悪くないし」
現時点でというのだ。
「それであそこでも色々な資格取れるし」
「調理師だってだよな」
「学部と課程によってはね」
「あそこそうだよな」
「何でも自衛隊並に」
この組織の様にというのだ。
「色々な資格がね」
「取れるんだよなあの大学」
「教員免許も図書館の書士さんもで」
「学芸員だってな」
「博物館とかのね」
「色々取れてな」
「調理師もね」
「だったら大学もいいだろ」
また自分の真横にいる姉に顔を向けて告げた。
「そうしてもな」
「そうかしら」
「ああ、別にな」
「専門学校もあるしね、しかもね」
かな恵は考える顔で話した。
「八条グループって専門学校もあるし」
「学校運営してるグループがか」
「そっちに行こうかしらってね」
その様にというのだ。
「思ってもいるけれど」
「大学じゃなくてか」
「大学行かなくても生きていけるでしょ」
「それはな」
弟も否定しなかった。
「っていうか学歴とかなくてもな」
「生きられるでしょ」
「そうだけれどな」
現実はというのだ。
「何か農家の人で中卒の人いて」
「やっていってるのね」
「神学はそこで勉強が足りなかった馬鹿が行く場所って言ってな」
その農家の人はというのだ。
「俺は頭よかったから中学で充分だったってな」
「言ってるの」
「義務教育だけでな」
「それも凄いわね」
「こんな人いるしな」
世の中にはというのだ。
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