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夢幻水滸伝
第三百二十三話 異世界のシアトルでその十二

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「尚更です」
「宗教はですね」
「衝突はせず」
「融和を進めるべきですね」
「左様ですね」
「そうです、そしてです」
 そのうえでというのだ。
「お互い理解することです、共にボランティアをする様な」
「肩を寄せ合って」
「そのうえで、ですね」
「活動していける様になれば」
「いいと思っています」
 こう言って実際にだった。
 ヘミングウェーは宗教政策についても進めていった、各宗教宗派の融和を進め相互理解出来る様にしていった。
 その他にも色々な政策を推し進めていったが。
「あの、カルフォルニア州のトウェイン様がです」
「あの方がです」
「カルフォルニア州を統一され」
「ハワイ州や太平洋の諸島にも勢力を拡大され」
「オレゴン州にも進出され」
「その勢いは」
「そうですね、かなりのものです」
 ヘミングウェーもそれはと応えた。
「あの人の勢いは」
「左様ですね」
「もう止まらない感じです」
「日の出の勢いと言っていいです」
「まさに」
「このままいきますと」
 どうかとだ、ヘミングウェーは真剣な顔で言った。
「間違いなくです」
「はい、ヘミングウェー様とですね」
「衝突されますね」
「そうなりますね」
「このままいきますと」
「衝突、戦になれば」 
 お互いに武力を用いてというのだ。
「その時はです」
「恐ろしいことになりますね」
「ヘミングェー様とですか」
「そうなりますと」
「どうにも」
「そしてです」 
 ヘミングウェーはさらに言った。
「敗れるのは私です」
「そうですか」
「あの方には勝てませんか」
「どうしても」
「あの人は強いです」
 トウェインのことを正確に評価した、そのうえでの言葉だった。
「まさに六将星のお一人です」
「賊もモンスターも瞬殺で」
「街や村を攻めてもですね」
「兎角お強いですね」
「あの方は」
「そのことを聞いていますと」
 そうすると、というのだ。
「とてもです」
「ヘミングウェー様ではですか」
「勝てない」
「そうですか」
「はい」
 実際にというのだ。
「あの人には。ですから」
「若しですね」
「あの方が攻めて来るなら」
「それならですね」
「守りに徹するしかないですが」
 自分が取る選択肢はというのだ。
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