第百二十五話 品選びその十二
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「それが無理ならな」
「最悪を避けることですね」
「誰がどう見ても駄目な奴はな」
それこそというのだ。
「絶対にな」
「投票しないことですね」
「今言った様な連中をな」
「そうなんですね、ただ」
「それを東京はな」
「出来ていないんですね」
「今言った連中が全員当選してるだろ」
咲に苦い顔で話した、ネットではおかしな政治家が当選すればその選挙区の有権者達が叩かれるのが常だ。
「それ見てもな」
「東京はおかしいですか」
「政治のことはな」
「それでそれはですね」
「今言った都知事さんもだしな」
美濃部亮吉もというのだ。
「あの頃は本当におかしかったな」
「あの人がいつも人気があって」
「どれだけおかしなことしてもな」
それでもというのだ。
「それがおかしいってな」
「言われていなかったんですね」
「それで色々悪影響も残したけれどな」
生活保護の問題にしてもというのだ。
「その頃はなんだよ」
「問題にならなくて」
「それでな」
そのうえでというのだ。
「当選し続けて大赤字になって」
「今は批判されていますね」
「後で気付いてもな」
その人物を当選させたことが誤りであったということがというのだ。
「遅いんだよ」
「その時に駄目だって見抜いて」
「投票しないことだよ」
「それが大事ですね」
「正直能力があって性格もまともならな」
そうした条件が揃えばというのだ。
「二世議員でもタレント議員でもな」
「いいんですね」
「おかしな奴だと思ったら投票しない」
「そうすることですね」
「そうすればいいんだよ」
「それがですね」
「選挙の一面ってことはな」
このことはというのだ。
「覚えておいてくれよ」
「かなり大事なことですね」
「そうだよ」
マスターは実際にと答えた。
「だからこそ尚更な」
「選挙は行かないと駄目ですね」
「一番駄目なのは進んで最悪な奴に投票することだよ」
「そうした人もいますね」
「ああ、おかしな奴に投票するのはな」
「おかしな人ですね」
「自分の器に合わせたことしかな」
マスターは達観した顔で話した。
「人間は出来ないんだよ」
「だから選挙でもですね」
「おかしな奴はな」
「おかしな人に投票しますね」
「それでも選挙でな」
そしてと言うのだった。
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