第百二十五話 品選びその九
[8]前話 [2]次話
「間違ってます」
「そうだよ、あとな」
「あと?」
「これ日本人の制度だからな」
生活保護はというのだ。
「日本人だからな」
「貰えますね」
「税金納めてるな」
「だからですね」
「外国人はな」
この人達はというのだ。
「国籍がな」
「違うから」
「それはな」
生活保護が貰えないことはというのだ。
「当然だろ」
「国籍が違うので」
「それをな」
このことをというのだ。
「ここの昔の知事さんがな」
「都知事さんですね」
「美濃部亮吉っていうのがな」
「ああ、あの大赤字の」
咲はその名前を聞いてすぐにこう返した。
「都の財政をそうした」
「その人がそうしたことをな」
「はじめたんですね」
「色々おかしな人でな」
この美濃部亮吉はというのだ。
「そうしたこともしたり他にもな」
「やってるんですね」
「そうだよ、当時は人気があってな」
「当選していたんですね」
「それで当選し続けてな」
その結果というのだ。
「そうした問題もな」
「起こってですね」
「残ってるんだよ」
「そうですか」
「都知事さんも色々な人いただろ」
これまでというのだ。
「その中にはな」
「そんな人もいて」
「問題も起こしてるんだよ」
「何か東京って」
咲は微妙な顔になって述べた。
「政治は」
「おかしなこともな」
「あるんですね、こうしたお話実は」
「前に誰かとしたことがあるか」
「生活保護のことは」
その時のことを思い出してマスターに話した。
「そういえば。美濃部さんのことも」
「結構有名だからな」
「今もですね」
「本当にその時はな」
美濃部亮吉が現役の頃はというのだ。
「いいって言われてな」
「人気があって」
「当選し続けてたんだよ」
「そうだったんですね」
「けれどな」
それがというのだ。
「後になってな」
「駄目だってわかったんですね」
「生活保護や赤字だけじゃなくてな」
東京都の財政をそうさせたことでなくというのだ。
「例えば水道工事とかあるだろ」
「絶対にしないと駄目ですね」
「堤防築いたりな」
「東京って危ないんですよね」
咲もこのことを知っていて言った。
「ゼロメートル地帯とかもあって」
「だから洪水もな」
「起きますね」
「ちゃんとした堤防築いておかないとな」
「川多いですから」
「けれどそうした工事もな」
都民のことを考えれば絶対必要なそれもというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ