第一章
[2]次話
歩けなくなった犬を助けた猫
シャーロット、白毛で頭の右の部分と左耳の一部が茶色くなっている中型犬の彼を見て獣医は話した。
「いいと思います」
「そうなのね」
「はい、このままではです」
飼い主であるグレタ=グアランデ縮れた長い黒髪を後ろで束ねているスタイルがいい浅黒い肌とはっきりした顔立ちの若い彼女に話した。
「塞ぎ込むばかりで」
「病は気からで」
「よくないですから」
「うちの子達と一緒に」
「猫を迎えて」
そうしてというのだ。
「一緒にいる様にさせるなら」
「癒しになって」
「いいと思います、残念ですが」
獣医は家族でカルフォルニアで農家をしている彼女に話した。
「シャーロットはです」
「治らないわね」
「犬ジステンパーになり」
そうしてというのだ。
「後ろ足が動かなくなって」
「どちらも」
「もうそれはです」
どうしてもというのだ。
「治らないので」
「だからなのね」
「せめてです」
「癒してくれるお友達ね」
「その相手を迎えましょう」
「うちの子達も気遣ってくれるけれど」
グレタは自宅の他の犬達のことを話した。
「それでもね」
「他の犬の子達が自由に動けて」
「どうして自分はって思ってるのか」
「塞ぎ込みますね」
「余計にね、お散歩の時は」
他の子達のというのだ。
「いつも私が抱えているけれど」
「それはいいことですが」
「それでもなのね」
「塞ぎ込むことは」
このこと自体はというのだ。
「どうしてもです」
「止められないのね」
「ですから」
それ故にというのだ。
「そうしていきましょう」
「これからは」
「猫を迎えて」
そうしてというのだ。
「そのうえで」
「癒してもらうのね」
「そうしていきましょう」
「それではね」
グレタも頷いた、そしてだった。
グレタは家族に話して一匹の保護猫を家族に迎えた、白い毛で青い目を持つ雄猫で名前はオラフといった。
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