第七百二十五話 ライオンの昼寝その十三
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「当時の日本軍も自衛隊もな」
「一時期自衛隊という名前でしたね」
「軍隊でないという名目だったからな」
国防の為の組織はだ。
「当時の憲法上の問題もありな」
「それで、ですね」
「そうした名称だった」
「軍ではなく」
「自衛隊だった、しかしそれは同じでな」
その組織としての役割はというのだ、事実自衛隊は他の国からは堂々と日本軍と呼ばれていたのが現実だ。
「軍隊だった、そしてだ」
「それで、ですね」
「その自衛隊やだ」
「日本軍はですね」
「まともだった」
そうだったというのだ。
「あの国の軍隊と比べるとな」
「そうでしたね」
「しかしだ」
それがというのだ。
「当時の日本人の中にはだ」
「北朝鮮の軍隊はよくてな」
「自衛隊や日本軍は駄目ですか」
「そう言っていたのだ」
「愚かと言わずして」
それでとだ、上等兵は述べた。
「何と言うか」
「そうした輩共だな」
「はい、今の時代ではです」
「誰が見てもだな」
「北朝鮮の異常さは明白です」
歴史的にもだ。
「その国と比べると」
「軍隊もだな」
「日本の方がです」
「二次大戦前も後もだな」
「まともです」
「軍隊にしてもな」
「そうですが、しかし」
それでもというのだった。
「当時の日本ではですか」
「共産主義に肩入れしてな」
そうした考えでというのだ。
「そんな主張をする愚かな輩が多かった」
「多かったのですか」
「そうだった、だがな」
それでもというのだ。
「実際はな」
「日本の皇室の方がですね」
「遥かにまともでな」
それでというのだ。
「軍隊もだ」
「同じでしたね」
「そうだった、だから今もだ」
「日本の皇室はありますね」
「日本という国もな」
こちらもというのだ。
「ある、そして北朝鮮はだ」
「もうないですね」
「既にな、銀河の時代にはだ」
この時代に入る頃にはというのだ。
「もうなかったな」
「崩壊していました」
「それが事実だ、だがな」
「自分達の国を貶めてですね」
「そうした異常な国を賛美し支持していた」
「そうだったのですね」
「愚かな話だ、だがな」
それでもというのだ。
「これもまた歴史で人間だ」
「そうなのですね」
「そうだ、ではこれからもな」
「観ていきますね」
「そうしよう」
こう言って他のネコ科の生きもの達も観ていった、動物園は広く他にも観るべき生きものは多かった。
ライオンの昼寝 完
2023・7・24
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