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夢幻水滸伝
第三百二十三話 異世界のシアトルでその五

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 ヘミングウェーは旗揚げした、このことをワシントン州全体に宣伝した。するとこのことを知った州の街や村の中でシアトルに近いところからだ。
 彼の勢力に加わりたいと言ってきた、彼はその申し出について市長が用意してくれた自宅の中でこう言った。
「来る者は拒まずですね」
「そうされますか」
「そうした街や村は」
「はい、タコマや州都オリンピアもありますし」 
 市長と牧師にそうした街や村の中にそうした街もあることを話した。
「私も驚いています」
「どの街も大きく」
「若しヘミングウェー様の勢力に加わってくれるならですね」
「州の人口の二割以上が私の勢力に入ってくれて」 
 そうなりというのだ。
「私の勢力は州最大となりますね」
「まさに圧倒的です」
「州の中では」
「そうなればどれだけ大きいか」
 丁度共に朝食を食べているがその時の言葉だ、メニューはトーストに目玉焼きにボイルされたソーセージに林檎やバナナ、桃や無花果を小さく切って冷たい牛乳の中に入れてスープの様にしたものである。
 その中の目玉焼きを食べつつだ、ヘミングウェーは言った。
「そうでなくとも私はです」
「来る者は拒まず」
「その精神ですか」
「はい」
 二人にそうだと答えた、場にはシスターもいる。
「神はそうですね」
「はい、そうですね」
 シスターはその通りだと答えた。
「まさに」
「私が今言う神はキリスト教の神ですが」
「他の宗教でも同じですね」
「この世界は私達が起きた世界では信仰が途絶えている神々への信仰が存在していますが」
「その神々も然りですね」
「神は来る者を拒まないものです」
 確かな声で言うのだった。
「ならば宣教師として神に仕える私もです」
「同じですか」
「はい」
 まさにというのだ。
「そうした考えです」
「そうなのですね」
「ですから私の勢力に加わって頂けるなら」 
 そう申し出た街や村はというのだ。
「是非です」
「加わってもらいますか」
「そうしてもらいます」
 こうシスターに述べた。
「そして勢力圏全体を統治させてもらいます」
「その統治ですが」
 市長がそちらの話を言ってきた。
「非常にです」
「非常に、ですか」
「バランスが取れた優秀なものかと」
「そうですか」
「産業を育成しインフラにも力を入れ」
 そしてというのだ。
「治安もよくし街や村を清潔にする」
「いいものですか」
「それにこの州は寒冷ですが」
 牧師はこの州のこの特徴の話もした。
「そちらもですね」
「煖房を充実させていますね」
「住宅を改善して」
「家の壁を厚くしまして扉や窓を三重にもして」
 ヘミングウェーは具体的な話をした。
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