第百二十五話 品選びその二
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「ヒヤシンスもで」
「そうしてだよな」
「金曜日に交番に行きます」
「一応金曜日にいるのかってな」
このことはというと。
「俺も聞くからな、そして聞いたら」
「連絡してくれますか」
「嬢ちゃんに携帯でな」
「じゃあお願いします」
「ああ、その時はな」
「待ってますんで」
「それじゃあな、それとな」
さらにだ、マスターは咲に話した。
「ヒヤシンスは落とさない様にな」
「注意ですね」
「両手でしっかり持ってな」
そうしてというのだ。
「交番まで行ってくれよ」
「そうします」
「武運を祈るな」
「武運ですか」
「ああ、恋愛のこともな」
このこともというのだ。
「結局はな」
「武運になるんですね」
「恋愛も勝負だからな」
それ故にというのだ。
「それでだよ」
「そうなりますか」
「何なら神社に行ってな」
「武運長久を祈るんですか」
「そうしてもいいさ」
「東京神社多いですしね」
「その中には武運長久の神社もな」
「多いんですね」
咲も言った。
「そうなんですね」
「ああ、恋愛成就の神社でもな」
そちらでもというのだ。
「いいしな」
「行っても」
「それでお願いしてもな」
「そうなんですね」
「神頼みもな」
これもというのだ、マスターは咲に結構以上に真面目な顔になってそのうえで彼女に対して話していた。
「いいんだよ」
「困った時のじゃなくて」
「何かある時もな」
「その前にですね」
「お願いしてもな」
そうしてもというのだ。
「いいさ、科学だけでな」
「語れないですか」
「神様仏様もいるのがな」
「世の中ですね」
「だからお願いするのもな」
「いいですね」
「少なくとも悪いことはないさ」
笑ってこうも言ったのだった。
「お願いしてもな」
「神様に」
「そうだよ、若しだよ」
「若し?」
「自分が望まない風になってもな」
その恋愛がというのだ。
「神様がな」
「守ってくれますか」
「そうだよ」
こう言うのだった。
「神様ってのはそんなものだよ」
「そうですか」
「だからな」
それでというのだ。
「神社に行ってな」
「武運とか恋愛成就の」
「そうした神社に行ってな」
そうしてというのだ。
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