暁 〜小説投稿サイト〜
新オズの臆病ライオン
第二幕その六

[8]前話 [2]次話
「将来はわからないわよ」
「今は無理と思っても」
「出来ないって」
「けれど先はわからない」
「そうなんですね」
「どんなことでもですね」
「そうよ、どんなことでもね」
 ドロシーは五人にお話しました。
「今の時点では出来ないことでも」
「努力すればですね」
「出来る様になりますね」
「お空だって飛べる様になりましたし」
「他のことでもですね」
「出来ますね」
「そう、そしてね」
 それでというのです。
「今の技術や能力で出来ない、無理とかね」
「言うと駄目ですね」
「そんなことをしても」
「何にもならないですね」
「進歩しないですね」
「そんなことを言うと」
「そよ、今の技術で未来の技術を語るなんて出来ないわ」
 ドロシーは断言しました。
「だって未来は今よりも色々わかってるでしょ」
「それで、ですね」
「出来ないことも出凝る様になる」
「わからなかったこともわかっている」
「未来はそうだから」
「それで、ですね」
「そんなことしてもね」
 今の技術で未来の技術を語ることをです。
「何の意味もないわ」
「そうですね、未来を描いた漫画とかあって」
「今の技術で出来る出来ないを言っても」
「未来はわからないから」
「意味はないですね」
「そんなことをしても」
「そうなのよ、オズの国では誰もそんなことはしないわ」
 ドロシーははっきりとした声で言い切りました。
「それよりも前に向かって進む」
「出来ないことを出来る様になる」
「わからないことをわかる」
「努力しますね」
「そして不可能を可能にしていく」
「それがオズの国ですね」
「そうよ、例えば頭に小さなプロペラ付けて飛ぶ道具が無理だと言っても」 
 それでもというのです。
「それはあくまで今の時点ね」
「未来はわからないですね」
「色々なことがわかって」
「そして技術も進歩して」
「それで実現するかも知れないですね」
「未来はそうですね」
「そうよ、ライト兄弟を無理と言った人達もいたわよね」
 飛行機が出来ないとです。
「それでもどうかしら」
「飛行機出来ましたね」
「そしてお空を飛べる様になりましたね」
「そうなりましたね」
「ライト兄弟はやってくれましたね」
「そうよ、エジソンさんだってね」
 発明王と言われ今はオズの国にいるこの人もです。
「沢山の発明を成し遂げたけれど」
「無理って言う人いましたね」
「そんなもの出来ないって」
「不可能だって」
「そう言う人がいましたね」
「数多くの発明品が出来る前に」
「けれど出来たのよ、今の技術で無理と思っても」
 それでもというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ