第四十三話 弔後その十二
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「ないさ」
「僕もです、ですから」
「あの学校が結界でもな」
「壊すとなると」
「抵抗がありますね」
「そうですね」
??も言って来た、寂しい顔になって。
「素敵な学園ですね」
「悪い思いはしたことがないわ」
颯姫も言ってきた。
「本当にね」
「そうですよね」
「だから壊すとなると」
「それが僕達の使命にしても」
「どうもね」
「嫌ですね」
「なら俺が壊すことになるか」
封真は学校への思い入れそれも強いそれを見せた仲間達を目の当たりにしてそれならと自ら申し出た。
「それなら」
「いえ、それはね」
「何かありますか」
「まだわからないわ」
「俺が壊すかどうかは」
「私達が勝ってね」
地の龍達がというのだ。
「そしてね」
「そのうえで、ですか」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「地の龍の誰が生き残るかも」
「このこともですか」
「あるから」
「俺が生き残るとは限らない」
「そう、だからね」
それ故にというのだ。
「言えないわ、ただ思い入れはあっても」
「俺達の使命を考えると」
「あの学園を壊すことも」
クランプ学園、結界でもあるこの場所をというのだ。
「もうね」
「躊躇することなくですか」
「行うことよ」
そうすべきだというのだ。
「その時が来ればね」
「俺達の誰でも」
「そうよ、それで今度ね」
庚は話が一段落したところでこうも言った。
「彼のお葬式も終わったし」
「星史郎さんのですね」
「お墓参りもね」
それもというのだ。
「行きましょう」
「そうですね」
庚のその提案にだ、封真も頷いた。
「それもです」
「いいわね」
「はい」
実際にとだ、封真も答えた。
「星史郎さんも喜んでくれます」
「だからね。それが終わってからね」
星史郎の墓参り、青山墓地にある彼の墓にというのだ。
「そのうえでね」
「戦いにですか」
「戻りましょう」
「わかりました」
「その頃には天の龍も気を取り直しているから」
敵である彼等もというのだ。
「だからね」
「丁度いいですね」
「ええ、お墓参りの後でまた動くのは」
そうすることはというのだ。
「だからね」
「わかりました。それでは」
「ええ、そうしましょう。そして今はね」
「ケーキをですね」
「皆で食べましょう」
こうした話をしてだった。
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