第一章
[2]次話
小柄なサッカー選手
山東真理夫は小柄である、太い眉にはっきりした目と癖のある短い髪の毛に日焼けした肌も特徴だが兎角だ。
彼は背のことが言われていた、それで本人も気にしていたが。
運動神経は抜群で特にサッカーが好きだった。それで地元の小学生のサッカーチームに入りたいと言ったが。
誰かが小さいと駄目だとか言ってだ、入会の時に監督の大石孝雄一七八の背で引き締まったからだと日に焼けた肌のパーマが印象的な面長で小さな目の彼に言われた。
「そんなの関係ないぞ」
「小さくてもいいんですか」
「マラドーナさん見るんだ」
この偉大なサッカー選手をというのだ。
「アルゼンチンのな」
「あのお亡くなりになった」
「小さいだろ、メッシさんだってな」
やはりアルゼンチンの選手である。
「小さいだろ」
「お二人は小柄なので」
「小柄でも運動神経がよくてな」
それでというのだ。
「よく練習したらな」
「いい選手になれますか」
「若しサッカーやってる奴でこの人達知らなかったら」
マラドーナやメッシをというのだ。
「本当にサッカー知ってるのかってなるだろ」
「僕でも知ってます」
小学生の自分でもとだ、山東も答えた。
「その人達は」
「そうだろ、それでな」
「サッカーは小さいと駄目とか」
「言ったら馬鹿だよ」
そうだというのだ。
「サッカーやる資格ない位な」
「駄目ですか」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「そんなの気にしないでな」
「入会して」
「それでな」
そのうえでとだ、大石は山東に笑顔で話した。
「頑張れよ」
「わかりました」
山東は大石の言葉に笑顔で応えた、彼もまたそうした。彼はサッカーが好きで毎日練習をしてトレーニングも自分からした。
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