第八十五部第三章 北京星系を見てその十二
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「けれどね」
「それは出来ませんでしたね」
「結局最後まで」
「国力がなかったので」
「その為に」
「最初は国力は北朝鮮の方が上だったわ」
大体一九七五年頃までそうであったという。
「けれどそれがね」
「韓国が発展し」
「北朝鮮は逆に国力が低下し」
「そしてどんどん韓国との差が拡大し」
「そうしてでしたね」
「国力差が十倍になり」
韓国が十であり北朝鮮が一である。
「そうしてね」
「そこからでしたね」
「さらに、でしたね」
「韓国は発展し続け」
「北朝鮮は国力を低下させ続けましたね」
「過剰な軍事費と個人崇拝や国家元首への予算の投入とね」
そうした収入につながらない方面への過度の予算投入にというのだ。
「農業政策も失敗してね」
「慢性的な飢餓状態になり」
「そしてでしたね」
「そうしてでしたね」
「あの国はどんどん国力は低下していきましたね」
「それで国力差は十倍どころでなくなって」
さらに開いてというのだ。
「そしてね」
「その結果でしたね」
「もう北主導での統一は出来なくなり」
「シンパを増やしていきましたが」
「結果としては」
「ええ、韓国を飲み込めなくなってね」
韓国があまりにも巨大になってだ、北朝鮮から見て。
「そうなったわ」
「深海魚でもそうした種類がいますね」
「自分より大型の生きものも飲み込める」
「そうした魚もいますね」
「けれどね」
それでもというのだ。
「その魚も十倍は呑み込めず」
「何百倍となりますと」
「そうした考えも起こらないですね」
「見ても」
「左様ですね」
「だから巨大であり続けることが」
そのことこそがというのだ。
「まさにね」
「連合にとっての最大の国防で」
「今もですね」
「衝突の中でも発展し続ける」
「そうしていきますね」
「そうしていくわ、六百倍どころか」
現状のこの差に満足せずにというのだ。
「千倍そしてね」
「千倍以上ですね」
「そこまで大きくなる」
「巨大になり続ける」
「そのことが大事ですね」
「そうよ、とにかくね」
連合はというのだ。
「エウロパの侵略を受けたくないのなら」
「彼等より巨大であり続ける」
「途方もない国力を持ち続ける」
「発展し続けることですね」
「国家として」
「それをしていけばね」
それでというのだ。
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