第八十五部第三章 北京星系を見てその十一
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「それはやはりね」
「巨大だからですね」
「それで、ですね」
「リバイアサンは強大ですね」
「その巨大さによるところが大きいですね」
「並の人間では勝てないわ」
そのリバイアサンにはというのだ。
「聖ゲオルギウスですらね」
「あの聖人は竜を倒しました」
「そうしてキリスト教を普及もさせましたが」
「それでもですね」
「相手がリバイアサンなら」
「勝てなかったですね」
「そうよ、並の人間が戦うにはね」
リバイアサンはというのだ。
「とてもね」
「巨大過ぎますね」
「一呑みどころではないですね」
「船ですら意識しない大きさです」
「それだけの巨大さなので」
「到底ですね」
「そうよ、勝てる存在でなくて」
それでというのだ。
「ゲオルギウスはおそらく考えもしなかったわ」
リバイアサンを倒そうなぞ」
「例えそれがキリスト教を広めることに使えても」
「それでもですね」
「船が豆粒の様に巨大に見える相手には」
それこそというのだ。
「人一人ではどうにもならないわ」
「左様ですね」
「聖書にあるリバイアサンの巨大さは相当なものです」
「尾が太陽や月に届くまでとありますし」
「そこまで巨大ですと」
「相手になる筈がないですね」
「そしてそのリバイアサンにね」
まさにという口調でだ、伊東は話した。
「連合はなるべきよ」
「エウロパが聖ゲオルギウスでも」
「それでもですね」
「その聖ゲオルギウスが相手にならない」
「むしろ相手にしようと思わない位にですね」
「巨大になり続ければ」
国家としてそうなっていけばというのだ。
「いいのよ」
「それが連合最大の国防ですね」
「巨大であり続けることが」
「まさにですね」
「それになりますね」
「言われていることだけれど」
連合の中でだ、とにかくその国家としての巨大さこそが連合という国にとって最大の国防だというのだ。
「連合は巨大よ」
「他の国に比べて」
「国力は圧倒していますね」
「エウロパの六百倍の総生産です」
「人口は四十倍で」
「そこまでの力があれば」
それでというのだ。
「もうね」
「それだけでかなりです」
「そしてそこからですね」
「さらに発展し続ける」
「エウロパよりも巨大な国であり続ける」
「それが大事ですね」
「かつて北朝鮮は韓国を併合しようとしたわ」
そうして朝鮮半島を手中に収めようとしていたのだ。
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