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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第163話
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ゼムリア歴1207年 3月22日――――――



リィン達が並行世界への移動を終えるとそこはクロスベル湖――――――エルム湖の上空であり、エルム湖の中央はリィン達の世界には無かった巨大な建造物が存在し、その周囲ではクロスベル警備隊・警察、更には数体の機甲兵や数機の飛行艇、更にはアルセイユらしき飛行艇が大多数の魔煌機兵相手に激戦を繰り広げていた。



〜レボリューション・ブリッジ〜



「おいおいおい……!これは一体どんな状況なんだよ!?」

「こちらの世界に到着した時点で、既にクロスベルで戦闘が発生しているとは聞いてはいましたが……」

「クロスベル警備隊もそうですが、警察の人達があんなにたくさんの機甲兵らしき人形兵器相手に戦闘を……!」

「そ、それに……エルム湖の中央に建っているあの巨大な建造物は一体何なの……!?」

複数の映像端末で現在のクロスベルの状況を確認したランディは厳しい表情で声を上げ、ノエルは不安そうな表情で呟き、ユウナは真剣な表情で声を上げ、エリィは不安そうな表情で映像端末に映る見覚えのない建造物を見つめて呟き

「ええっ!?あ、あの白い飛行艇って……!」

「”白き翼”――――――”アルセイユ”……!」

「あっ!山猫号もいるよ!」

「しかも山猫号まで戦っている事もそうだけど、山猫号がもう1機って事はもしかして……!」

「恐らくドルンさんとキールさんまで戦っているんだろうね。」

複数の映像端末の一部に映っているアルセイユらしき白い飛行艇を見つけたアリサは驚きの表情で、ラウラは真剣な表情でそれぞれ声を上げ、山猫号を見つけたミントは声を上げ、山猫号が2機いる事に驚いたエステルだったがすぐに察しがつき、その続きをヨシュアが口にした。



「って、おい!?あの赤い飛行艇は……!」

「結社の飛行艇!?」

「何で結社までクロスベルの人達と一緒に戦っているんだ……!?」

更に映像端末からクロスベルの人々や山猫号と共に戦闘をしている結社の飛行艇に気づいたアッシュとサラは信じられない表情で声を上げ、マキアスは困惑の表情で呟いた。するとその時クロスベルの敵勢力と戦っている機甲兵や飛行艇への攻撃が命中する瞬間結界らしき障壁が展開されて攻撃を防いだ。

「おいおい、あれはまさか……!」

「副長の”匣”による結界……!という事は……!」

結界に見覚えがあるケビンとリースは驚きの表情で呟き

「”天の(メルカバ)”……という事はこっちの世界のクロスベルの戦いに星杯騎士団まで加勢しているようね。」

「弐号機どころか、参号機、伍号機、(はち)号機、玖号機、十壱号機まで加勢しているなんて……!」

「へえ……6機もの”天の車(
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