第二章
[8]前話
「先輩が後輩に教えるので」
「ウェズリーにとってはニェニェジは後輩で」
「弟みたいなもので」
それでというのだ。
「何かとです」
「教えて面倒を見ているんだね」
「はい、これならです」
キシャサは笑顔で話した。
「ニェニェジは無事にです」
「生きられるな」
「ハイエナとして」
こう先輩に言った、そして実際にだった。
ニェニェジは無事に成長しセンターの先輩ハイエナであるリオとマイロ、二匹の雄とも面会したが。
「ガウ」
「ガウガウ」
「ガウッ」
すぐに打ち解け合ってだった。
一緒に暮らす様になった、そして。
「ガウ」
「ワン」
「ワンワン」
「ワフウ」
「時々です」
キシャサは先輩にニェニェジと遊ぶウェズリーそして白い垂れ耳の中型県と茶色と白の垂れ耳の中型県共に雄である彼等とも遊んでいる光景を見せて話した。
「ウェズリー達ともです」
「確か彼は」
「センターの近所のお家に引き取られました」
「そうだったね」
「そこで二匹の先住犬の」
まずは白犬を見て話した。
「ブロアーとです」
「白い子だね」
「そしてトミーともです」
茶色と白の犬も見て話した。
「仲よくなりまして」
「一緒に暮らしているね」
「そのうえで時々です」
「三匹にセンターに来てもらって」
「飼い主の人にお話しまして」
「会ってだね」
「遊んでもらっています」
そうしているというのだ。
「この様に」
「そうだね、それでこれからも」
「一緒にです」
まさにというのだ。
「ニェニェジとウェズリーはです」
「一緒だね」
「生きものの種類は違いますが仲間でして」
そしてというのだ。
「兄弟です」
「そうだね」
「はい、これからも」
こう話すのだった、そしてだった。
キシャサは遊ぶ彼等を見た、そこにリオとマイロも来て彼等も遊ぶ中に入った。ハイエナと犬はそれぞれとても嬉しそうに一緒に遊んでいた。
幸せになったハイエナ 完
２０２３・１１・１７
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